大阪市天王寺区・四天王寺 経供養   
2007年10月22日(日).大阪市天王寺区四天王寺の四天王寺で「経供養」が行われました.四天王寺は推古天皇元年(593)に聖徳太子が戦の勝利に感謝して建立されたと云われています.
聖霊会に次ぐ四天王寺の重要な法要で,聖霊院(太子殿)の前庭で行われる,経典を供養する舞楽法要です.
古来この法事は非公開であったことから,俗に「椽の下の舞」と云われていました.

舞楽法要は,道行−入道場−伽陀−集会乱声−鳳輦出御−献茶之儀−振鉾−両舎利登高座−諷誦文−願文−舞楽(迦陵頻)−唄匿−散華−大行道−舞楽(萬歳楽)−讃−梵音−錫杖−両舎利降高座−舞楽(貴徳)−鳳輦入御−還列
の順で行われました.
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振鉾(えんぶ)−厭勝(まじない)の舞の意味で舞楽の最初に舞われる儀式的な舞です.天地の神と祖先の霊に祈りを捧げ,舞台を清めるための舞です.乱声を奏し,左右一人ずつの舞人が常装束で鉾を持って舞います.最初に左方の舞人が舞い,次に右方の舞人が舞い最後に左右の舞人が同時に舞います.
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迦陵頻(かりょうびん)−林邑楽系の唐楽で,インドの祇園精舎供養の日に迦陵頻伽という鳥が飛んできて,舞う様を舞楽にしたものです.この舞は「胡蝶」とともに童舞で,4人の童子が背に鳥の羽根を付け,天冠に桜の花を差し,手にした銅拍子を打ち鳴らしながら舞います.仏供養の法会などに演じられます.
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萬歳楽(まんざいらく)−唐楽に属する平調の曲です.最も中国的な文の舞の代表的な舞曲です.4人〜6人で舞い,武の舞である「太平楽」とともに慶賀の舞楽として天皇の即位礼その他の祝賀の宴で舞われます
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貴徳(きとく)−高麗楽に属する高麗壱越調の曲で右方の舞です.面をつけ,鉾を持ち勇壮に舞います.番舞である左方の「散手」とともに,気品の高い王舞とされています.
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法要
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参考資料: 経供養で配布された四天王寺のパンフレット