愛知県蒲郡市  愛知県蒲郡市
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2002年10月25日(土)26日(日)の2日間愛知県蒲郡市三谷町の三谷祭りが行われました.
 この祭りはJR三河三谷駅から南方向徒歩約5分にある八剱神社とその東方にある若宮神社を結ぶ祭礼です.25日(土)が試楽祭.26日(日)が神幸祭で蒲郡市の無形民俗文化財に指定されています.2日間の祭りのうち25日(土)の試楽祭を見に行きました.
 この祭は元禄9年(1696)三谷村の松葉(松区)の庄屋佐左衛門が上ゲ(上区)の八剱神社の大明神が東新屋(東区)の若宮八幡社に御輿に乗って渡ったという夢を見て重陽の節句の9月9日に神幸の儀式を行ったのが始まりといわれています.その後,各区から4台の山車や,神船を曳き出し,くぐり太鼓,素盞鳴の舞,獅子神楽,大名行列,七福神祭,連獅子,子踊りなどの練り物を出して奉納しました.
 昭和34年の伊勢湾台風とその後の埋め立てによって山車の海中曳行が中止されていましたが,平成8年から再び海中曳行が行われるようになりました.
 
 三谷の山車は2層式の囃子山車で,高さ10m以上もある飾りを付けた山車柱を取り付けています.また,海中曳行を考えて梶棒が進行方向に対して直角に取り付けられ,車輪(コロ)の幅が非常に広く作られています.

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No01:東区の神船『若宮丸』.東区の練りは松前木造り.子踊り
No02:八剱神社の参道に神前幡を立てる
No04〜06:八剱神社前に揃った各区の山車
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中区の練りは連獅子と子踊り
No07〜08:高さ10m以上ある山車柱を付けている
No09:松材の輪切りで造られたコロ(車輪).砂の上を曳くために幅が広い(5〜60cm)
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西区の練りは神楽の舞・大名行列と子踊り
No13:屋根の上に恵比寿人形が座っている恵比寿山車
No14:恵比寿山車の山車柱と恵比寿人形
No18:西区の神楽
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上区の練りは素盞鳴の舞・子踊り
No21:山車の下に方向転換するためにジャッキが備えられている
No22:梶棒は進行方向に対して直角に付けられている
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北区の練りは七福神踊りと子踊り
No25:山車によって山車柱にはいろいろな飾りが付けられている
No25〜28:山車を回転するときは左右逆方向に梶棒を押す
No25 (138kb) No26 (215kb) No27 (194kb) No28 (211kb) No29 (247kb) No30 (193kb)
参考文献:祭礼事典(愛知県)
       蒲郡市史
       図説 東三河の歴史