愛知県刈谷市 小垣江
 10月19日(日)名鉄三河線「小垣江」駅約300m西方にある神明神社の例大祭を見てきました.この神社は歴史が古く宗峻天皇の御代(587〜592)に伊勢の内宮と外宮の御分霊を受け社殿を創建したと言われています.
 天保年間(1830〜1843)に華車として5台の山車が曳かれていたようです.しかし,明治になるとこれらの山車は曳かれなくなりその後の消息がわからなくなりましたが,刈谷市の市原稲荷神社の資料が見つかり,それによると正木町と市原町の山車は明治10年に小垣江から購入したことが判明しました.その後正木町の山車は昭和44年頃関興業が買い取り,平成6年に小垣江町に寄贈し117年ぶりに古里小垣江に帰ってきたそうです.その後,この山車は平成11年に修理され神明神社祭礼(秋)と金刀毘羅神社祭礼(春)に奉納されるようになったということです.

 山車は「知多型」ですが,梶棒は後方のみで,からくり人形は備えていません.

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No1〜4:町内を曳き回される山車
No3:方向転換するときは梶棒が低い位置にあるので,押したり引いたり,車輪をずらして行います
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No7:梶棒は後方のみに出ています.高さが腰のあたりで低いため肩で担ぎ上げることはしません
No7以降は神明神社駐車場にて
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愛知県刈谷市
同じ日神明神社の境内で「駆馬」行事が行われていました.
直径30m位の円形の柵の中に地元の若者が円形に並び,柵と若者たちの間を馬が駆け抜けます.走っている馬の首につかまるのですが,ぶら下がってはいけないようで一緒に走ります.中には振り落とされて転倒するものもいました.目の前を馬が全力で疾走する様は迫力があり勇壮な行事でした.
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参考資料:「小垣江村歴史資料集」
       「小垣江村神明神社創建1400年祭記念誌」
       「郷土研究誌 『かりや』第20号」