大門組&本町組
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大門組:山車の彫刻に尾州名護屋彫物師瀬川佐助藤原重貞作とあることから文化・文政(1804〜1829)の頃に名古屋で造られ,寛政年間後期横須賀に持ち込まれたと思われる.
高さ:6.05m,間口:2.35m,長さ:5.20m,重さ 4.00t
大幕は猩々緋で正面に黒字で「大門組」の文字が入れてある.水引き幕は薄茶地に金糸で斜めの格子升目模様が描かれている.また.金糸で「大門」と刺繍された緑色の追い幕がある.
からくり:三番叟で,楽の音に合わせて後ろ向きになると,アッという間にお社に変身し,また元の三番叟に戻るというもの.
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No01:山車倉から引き出さた「大門組」の山車.
No02:山車倉に併設されている「大門組楫方宿元」「大門組若衆宿元」
No04:大門組だけに見られる追い幕
No05〜07:前楫4人で山車の前輪を浮かせて,どんてん(方向転換)をするところ.輪懸を持ち上げる補助の人は数人いるが楫方は前4人.後ろ4人と決められている
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No08:前棚には人形はなく黒塗りの三宝と瓶子が乗せてある
No09〜12:三番叟人形からお社に変身するところ.私も実際に見るまでは信じられなかったのですが,見事!お社に変身.見物人からは「お〜〜っ!」という感嘆の声と拍手が一斉に巻き起りました.動画でお見せできないのが残念!
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本町組:天保13年(1842)横須賀で造られたと思われる.また,からくりの木偶には弘化3年(1846)12月作.細工人竹田源吉と記されている.
高さ:6.80m,間口:2.50m,長さ:5.70m,重さ:5.00t.横須賀の5輛の山車の中で一番背が高い.
大幕は猩々緋,水引き幕は鶯地に金糸で松,ツル,コウノトリが刺繍されている.
からくり:瓶割り・離れからくりで,小唐子と大唐子が遊んでいるうちに小唐子が瓶に落ちてしまう.大唐子が機転を利かせて瓶を割って小唐子を助け出すという古代中国の故事にもとづいたもの.
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No14:本町組の山車の正面
No15,16:輪懸の上には山車を曳く人が履くわらじの束と反対側には何故か一斗樽とプーさんのぬいぐるみが乗っていました.
No17:輪懸(車輪を覆う格子状の柵)
No18:前楫方が山車を担ぎ上げる
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No19:後楫方は山車が後ろに下がらないよう押さえます
No19:前棚人形は采振り人形で右手に采,左手には扇を持っている
No21:楽の音に合わせて遊んでいる大唐子
No22,23は小唐子が瓶の縁に立って遊んでいるところ.この後小唐子が瓶の中に落ちてしまう.
No24:大唐子が瓶を割ったので,助け出された小唐子
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参考資料:東海市史
       横須賀町史
       『我が町,我が古里のまつり どんてん』森 俊夫著
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