愛知県阿久比町 愛知県阿久比町
愛知県知多郡阿久比町大古根地区にある八幡社の祭礼が4月17日(土)と18日(日)の2日間行われました.このうち,17日(土)八幡社の山車倉から曳き出され,提灯などの飾り付けが終わった山車を見せてもらいました.大古根の山車もこの地方に多く見られる「知多型」の山車です.
八幡社は社伝によりますと,「祭神は『大懸主命』と『菅原道真』で,英比麿が英比郷を開くや,その四男従四位平野近江守菅原道清が天暦5年(951)古新田村から八幡社を移して氏神となすこれ当社の創建なり.」とあり,古くから大古根村の八幡社として崇敬されていました.
創建年代は明らかではありませんが,岸幕角三郎の彫刻が見られることから弘化(1844〜1847)から嘉永(1848〜1853)の頃に造られたと云われています.そのご,大正年間に修理が行われています.

【主な彫刻】檀箱−力神(岸幕角三郎,江戸末期).牛若丸と烏天狗(瀬川治助,年代不詳)
        脇障子−神功皇后(彫常,大正9年)武内宿彌
        蹴込−牡丹に唐獅子(有馬要治.平成4年)
        持送り−波に千鳥(彫常,大正年間)
        前山蟇股−松に鶴(岸幕角三郎,江戸末期)
        太平鰭−高砂(岸幕角三郎,江戸末期)
        前山懸魚−鶴(岸幕角三郎.江戸末期)
【幕】大幕−赤地に唐獅子と牡丹   水引−白地に鳩  追幕−赤地に松に鷹
【からくり】前山−三番叟

下のサムネイル画像をクリックすると,1024×682の画像をご覧いただけます
No01〜03:八幡社境内の山車
No04:大幕
No05:青竹で造った御幣が上山に置かれています
No06:前山の唐破風.懸魚と鬼板
No01 (162kb) No02 (177kb) No03 (140kb) No04 (172kb) No05 (129kb) No06 (103kb)
No07〜08:壇箱
No09〜15:壇箱の部分
No11〜12:壇箱の両端に置かれた力神
No07 (153kb) No08 (194kb) No09 (149kb) No10 (170kb) No11 (123kb) No12 (140kb)
No16:蹴込
No17:持送り
No18:台輪,兜金,はま隠し
No13 (140kb) No14 (120kb) No15 (137kb) No16 (133kb) No17 (116kb) No18 (166kb
参考資料: 阿久比町誌(資料編三)
あぐいのあゆみ
知多の山車まつり