岐阜県恵那郡加子母村 水無神社秋季大祭
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岐阜県恵那郡加子母村の水無神社(すいむじんじゃ)の例祭が2004年9月23日行われました.その時の様子をご覧ください.
この祭りは天保年間長雨や野鼠の大発生.しかも台風の来襲などによって農作物が大被害を受けたため,天保5年(1834)車山(*)を造って山の神の怒りを鎮めるため始まったといわれています.

この祭りにはからくり人形を乗せた2台の車山が出されます.
車山は大型で一層目は吹き抜け.二層目にお囃子と幣振り人形を操る人が乗ります.三層目は前面が御簾.残り三面に幕が張ってあります.その前は出樋がついた舞台のようになっていて高欄が廻らせてあります.
からくりは一台の車山は御幣を持った人形と湯取り巫女人形.もう一台は御幣を持った人形と獅子です.

(*)この地方では「やま」を『車偏に山』と書き表しますが,コンピュータで扱う文字には該当する漢字がありませんので『車山』と書き表します.

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No01〜05:三層式の車山ですが,大幕を降ろすと二層式の車山のように見えます
No06:屋根は切り妻で和紙に油または蝋を塗ったもののようです
No07:餅撒き
No01 (139kb) No02 (174kb) No03 (150kb) No04 (143kb) No05 (177kb) No06 (90kb) No07 (211kb)
No08〜14:御幣を持った人形は棒の先に付けてあって二層目から糸で操ります.
湯取り巫女は後ろの御簾の中から出樋に沿って出入りし,御簾の後ろから数人で操ります
No08 (165kb) No09 (106kb) No10 (142kb) No11 (161kb) No12 (161kb) No13 (160kb) No14 (196kb)
No15〜21:こちらの車山のからくりもNo08〜14と同じです.出樋上で獅子舞をします.
No15 (123kb) No16 (139kb) No17 (151kb) No18 (127kb) No19 (197kb) No20 (104kb) No21 (134kb)
No22〜28:祭りのクライマックス.二本の曳き縄を持った年男の人たちがお互いに縄を引っかけて倒し合っていました.一見喧嘩のように見られますが和気藹々.豊作を祝ってのものだそうです.100m位の距離を曳き上げるのに1時間ほどかかりました.
No22 (194kb) No23 (205kb) No24 (185kb) No25 (218kb) No26 (218kb) No27 (193kb) No28 (189kb)
水無神社の例祭について加子母村役場の方にご教授いただきました.