愛知県知多市 新舞子 白山神社例祭
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愛知県知多市新舞子の白山神社の例祭が7月23日(土)に行われました.この神社には山車が1台保存されています.しかし,祭礼の時飾り付けはされますが,老朽化しているからか曳かれることはなく,神社の境内に置かれたままです.
この山車の特徴は屋根がなく,代わりに捲藁が備えられていることです.同じように屋根がなく捲藁を備えている山車は一宮市瀬部の八剣社の祭礼(臼台祭)に1台.また,屋根の上に捲藁を乗せたものは西加茂郡三好町の八幡神社の祭礼に2台,稲沢市北市場の立部神社の祭礼に2台(8月中旬頃までには当ホームページに追加する予定です)見ることが出来ます.
祭は江戸中期から行われていたようで,山車は日長神社の地元(二区)と白山神社の地元(松原)に各一台ずつあり,いずれも津島神社の捲藁船を模して始められたといわれています.
山車の中央に竹を立て9個.その周りに藁で半球状のものを作り365個.正面には半円状に曲げた竹に12個.左右と後の高欄にはそれぞれ12個,6個の提灯が飾られます.
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下のサムネイル画像をクリックすると,大きな画像をご覧いただけます
No01:正面は御簾が飾られています
No02:正面上山には半円状に曲げられた竹に12個の提灯が.また,中央の半球状に作られた藁に竹に付けた提灯を365個飾り付けます
No03:左右の高欄には12個の提灯が飾られます
No04〜06:名古屋型の山車のように前棚らしきものが備えられています
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No07:梶棒もかなり傷んでいます
No08〜09:正面には唐獅子の彫り物が1対飾られています
No10:左右には知多型山車に見られる脇障子のような飾りがあります
No11:床はかなり高いです
No12:名古屋型山車のように外輪式で輪懸けが備えられています
No07 (85kb) No08 (136kb) No09 (134kb) No10 (130kb) No11 (211kb) No12 (203kb)
捲藁のついた山車,船をご覧いただくには,右のサムネイル画像をクリックしてください
参考資料: 知多市誌
「知多市村落民族誌」第25集