岐阜県加茂郡八百津町 八百津だんじり祭
2006年4月8日(土)9日(日)岐阜県加茂郡八百津町で「八百津だんじり祭」が行われました.このうち,8日の試楽の様子をご覧下さい.
だんじり祭りは大舩神社の祭で延宝年間(1673〜1681)に始まったと言われています.湊町にふさわしくここでは3台の船型のだんじりが祭に曳き出されます.船型の山車は愛知県武豊市の天王丸,犬山市新町の浦嶌,美濃市の舟山車などに見られますが,八百津の船だんじりは3台が集まると一艘の大きな船になるというめずらしいものです.
だんじりは直径1mほどの4輪の上によこ約9m,縦約2m余りの櫓を組み両側に10m程の梶棒が付いています.その上に舟型の床をつくり前山(舞台)と後山(楽屋)に分け,前山でお囃子を行い,前方の両端に長刀,鎗,大鳥毛をたてます.後山は堂幕と堂幕の上には水引を張ります.後山の屋根には吹貫,各組の紋がついた幟を立てます.また,前山と後山の境は彫刻を施し簾をかけます.
この日は風が強く八百津大橋での引き揃えが急遽南宮神社前に変更されました.
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芦渡組
3台のだんじりのうち舳(へ)にあたります.徳川末期に長浜に注文して作ったものです.前方に日の丸の旗を立てています.
No06:後山上部の見事な彫刻.
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No09:だんじり全体に比べてホイールベースが非常に短いです
No10〜11:だんじりを回転させるとき,梃子で輪を横に移動させるやり方をしますが,進行方向に直角に置いて輪が梃子の上を横滑りして回転させる方法をとっていました.
No07 (141kb) No08 (177kb) No09 (144kb) No10 (164kb) No11 (133kb) No12 (187kb)
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本郷組
3台のだんじりのうち中央の部分にあたります.明治12年長浜で原図を取ってきて明治13年に作り替えたと言われています.彫刻は名古屋の彫り師に依頼し彩色は施されていません.
No18:だんじりの背面.白木の彫刻が素晴らしいです.
No13 (143kb) No14 (143kb) No15 (104kb) No16 (112kb) No17 (142kb) No18 (158kb)
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No19〜20:背面の彫刻
No21:後山の鬼板,懸魚
No19 (113kb) No20 (125kb) No21 (81kb) No22 (145kb) No23 (127kb) No24 (93kb)
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黒瀬組
3台のだんじりのうち艫(とも)にあたります.
No26:人が乗る前山までは高さが2m近くあります
No27:前山の天井は見事な絵が描かれています
No29:後山と前山の境の唐破風屋根の彫刻
No25 (185kb) No26 (170kb) No27 (129kb) No28 (153kb) No29 (168kb) No30 (152kb)
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No31:後山背面は簾と見事な龍の彫刻が両脇に施されています
No34:梶棒はかなり長く,前後で横方向に押して一気にだんじりを回転させます
No31 (164kb) No32 (122kb) No33 (162kb) No34 158kb) No35 (111kb) No36 (165kb)
八百津の舟形だんじり以外
の舟形の山車は,右のサムネイル画像をクリックしてご覧くださいください
参考資料: 八百津町史
岐阜県の祭り屋台
八百津まつりだんじり雑考