岐阜県揖斐郡揖斐川町・三輪神社 揖斐祭
2006年5月4日,5日の二日間,岐阜県揖斐郡揖斐川町三輪の三輪神社で「揖斐祭」が行われました.その内5日の様子をご覧下さい.
この祭りは享保五年(1720).当時の領主岡田氏の幕府旗奉行就任を祝って始められたもので,当初は人形を飾った簡単な出し物であったが,後に長浜,垂井の曳車山の影響を受け,現在の「芸車山*」と呼ばれる豪華な形になったと云われています.
また,明治20年(1887)谷汲山華厳寺のお開帳に会わせて上町高砂車山で「菅原伝授手習鑑」の四段目と所作事「白旗取合伊達男」が上演され,好評であったことから子供歌舞伎が行われるようになりました.
この日は三輪神社境内に5基の車山が勢揃いして,そのうち,下町の鳳凰山で子供歌舞伎が上演されました.
*車山:揖斐祭の曳車山は「車」偏に「山」と一字で書きますが,コンピュータでは,このような漢字がありませんので車山と書き表します.
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下新町(市車山)
正面唐破風の懸魚「菊花」.楽屋側面の「群鶴」の彫刻が有名です.
下町(鳳凰車山)
亭上のギヤマンの旭日は上町の三日月と呼応して光り輝いている.国枝桂輔が棟梁として曳山の彫刻と設計をした.
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上新町(竜宮車山)
正面屋根上の鬼,背面見送りの「猿田彦」「天細女命」の彫刻が有名です.
上町(高砂車山)
亭上の三日月は下町の旭日と呼応して見事である.前川三四郎作の彫刻「旭烏」.舞台四本柱の「中国賢人図」の錺金具は見事である.
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中町(住吉車山):
瀬川治助重光作の彫刻「手長足長」.国枝盛勝の彫刻「崑崙珊瑚珠取之図」などが有名です.
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子供歌舞伎に出演する子どもたちが三輪神社に向かって練り歩きます
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それぞれの町の御輿です
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この年は下町の鳳凰車山で「鎌倉三代記 三浦別れの段」が披露されました
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子供歌舞伎が演じられる曳車山祭り
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参考資料: 祭礼行事 岐阜県
揖斐川町の文化財
岐阜県の祭り屋台