三輪山鉾 |
本町
奈良の大神神社の祭神「大物主大神」をご神体としています.また,正面には大神神社のシンボルである三ツ鳥居が飾られています.
また,この鳥居の箱書きから寛延二年(1749)に建造されたことがわかります.また,当時は舁山として建造されたが天明元年(1781)に鉾へ改造されました. |
翁山鉾 |
三宅町
能・狂言の「三番叟」をご神体としています.文政十二年(1829)に再建されました.その時,西陣の大型綴錦の三国志にちなんだ桃園の結義を描いた前懸幕,鳳凰額八仙人図の見送幕を新調しています. |
羽衣山鉾 |
西堅町,東堅町
謡曲「羽衣」の天女と漁夫をご神体としています. |
稲荷山 |
新町・旅篭町
稲穂を背負う「稲荷神」をご神体としています.装束箱の銘から寛延四年(1751)の建造と考えられます.文久三年(1863)の前懸幕は,中国清朝の逸品で,平成11年に復元新調されました.また,胴幕は朝鮮李朝のもの,見送り幕は西陣の大型綴錦織でその豪華さは抜きんでています. |
難波山鉾 |
矢田町.京町,上矢田町
応神天皇が百済国から招いた学者「王仁」をご神体としています.安永六年(1777)頃舁山として建造され,完成十一年(1799)曳山に改造されました.この改造の時,町衆が今後10年間は質素倹約を申し合わせて,改造費用を捻出したと云われています. |
蛭子山 |
塩屋町
大きな鯛を釣り上げた「恵比寿」をご神体としています.水引き幕の銘文から寛延四年(1751)ころ建造されたと考えられています.
下水引幕は明和六年(1769),前掛幕・胴幕などは天保二年に新調されたものです.また,三人のオランダ人を描いた見送り幕は,数年前に補修されたものです. |
高砂山鉾 |
柳町
謡曲高砂の「尉」と「姥」をご神体としています.宝暦五年(1755)頃舁山として建造され,後の文政八年(1825)に現在の鉾に改修されました.
見送り幕は西陣で織られた大型の錦綴で,当時で最も高価な織物です.また,胴幕は中国甘粛省の織物で,当時の町衆の祭にかける心意気が,並々ならぬものと感じられます. |
浦島山 |
呉服町
釣り竿を手にした「浦島太郎」をご神体としています.天明7年(1787)頃に建造されました.中国清朝時代の水引き幕と朝鮮毛綴の胴幕は貴重な織物です.以前は山飾りは会所での部屋飾りでしたが,平成5年山を復元しました. |
武内山鉾 |
紺屋町
幼い応神天皇を抱いた武内宿禰をご神体としています.胴幕の箱銘から,建造されたのは安永六年(1777)と考えられています.また,寛永十一年の記録によると,その当時には三輪形式だったようです.文化四年(1807)に新調された見送り幕は,中国清朝の逸品といわれています. |
八幡山鉾 |
西町
鍬山神社の祭神である「誉田別尊(八幡神)」をご神体としています.この山鉾は宝暦十三年(1763)に建造され,天保十二年(1841)現在の曳山に改装されました. |
鍬山鉾 |
北町
丹波の「鍬山大明神」をご神体としています.もともとは舁山でしたが,曳山の時期もあり,平成17年に約200年ぶりに曳山に復元新調されました.
現在使われている胴幕は,文化八年(1811)イギリスのビクトリア朝時代の毛織物で,当時の町衆の心意気が感じられる逸品です. |