愛知県 津島市 尾張津島砺王まつり


「朝まつり」用に模様替えして車河戸に集まる5艘の車楽船
 愛知県津島市の『尾張津島天王まつり』が2003年8月26日(土)27日(日)の2日間行われました.26日は,5艘の巻藁船と花火が打ち上げられる「宵まつり」.翌27日は6艘の車楽船が川面を渡る「朝まつり」を見物しました.
 この祭は,500年近い歴史があり,その昔,この地に疫病がはやったとき,市江村の童子にご神託があったので,船を組み屋形を設け舞楽を奉納したので疫病が収まった.とか,南北朝時代,津島に逃れてきた南朝方の武士を守ろうと地元の武士達が北朝方の武士を船遊びに誘い討ち取った.とか,津島神社の「神葭(かみよし)」神事をもとにしたもの.とか言われていますが,はっきりとはわかっていません.が,いずれにしても暑い夏を無事過ごせるようにという信仰から,まつりとなったと考えられます.また,この祭は織田信長や豊臣秀吉も見物し,この祭を気に入った秀吉は大阪の淀川に移そうとしたともいわれています.

 26日「宵まつり」では,旧津島の5村.筏場(筏場車),下構(下車),堤下(堤下車),米之座(米車),今市場(今車)から5艘の巻藁船が出されます.中央の真柱には月を表す12個の提灯を.屋台の上には半球型に1年を表す365個の提灯を飾ります.
 27日「朝まつり」には,装いも新たにした5艘の車楽船に市江車が加わり,天王川の御旅所に向かいます.6艘の稚児が御旅所に揃うと,「御神輿還御祭」が行われ御神輿を先頭に津島神社本殿まで練り歩きます.

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No01:津島神社本殿
No02:御旅所に安置される御輿
No03:車河戸で,宵まつりを待つ船
No04:肩車されて船に乗り込む稚児
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No06,07:竹竿につるされた提灯を一つ一つ坊主に差し込んでいく.
No08,09:花火が打ち上げられる中,天王川を御旅所に向かう巻藁船
No10:翌朝「朝まつり」のために模様替えした車楽船
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No11:「今車」の能人形
No12:「米車」の能人形
No13:赤船に乗った津島神社からの「迎え」
No14:市江車からは布鉾を持った若者が次々と飛び込み,御旅所まで泳いで渡る.
No15:市江車に続く五車
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No16,17:御旅所につくと,稚児は肩車をされて船を下りる.
No18〜20:御神輿を先頭に津島神社本殿まで還御します.
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捲藁のついた山車,船をご覧いただくには,右のサムネイル画像をクリックしてください
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