愛知県知多市朝倉梯子獅子
2005年10月2日(日)愛知県知多市朝倉の牟山(むさん)神社で梯子獅子が行われました.
この祭は,慶長の頃,朝倉村で田畑を荒らし回っていた猪を梯子攻めにして退散させ,翌年には大豊作になったことから,猪の供養と豊作・豊漁を願って始められたといわれています.
梯子獅子は,地上約10mに組まれた櫓の上で演技が行われます.
正面左には垂直に梯子が立てられ,地上約10mの高さには横に3本の丸太が,正面右には45度の角度で,すべり木が2本.組まれています.
獅子舞は獅子頭を持つカブと胴身を務めるウスと呼ばれる2人の演者によって行われます.
黒地に白と朱色に染め抜きをした龍紋の半纏を着,黒地に白の水玉模様の股引.白・黒の足袋をかたちんばに履きます.
舞は3つの部分から成っています.
1.運勢の舞-祈念の曲.櫓右手の舞台で舞を舞い,ウスがカブを肩車して梯子を登り始めます.途中で梯子の棧木をつかんで体を開きます.頂上に着いた獅子は横木に足をかけて3回反り返ります.
2.櫓上の舞-勤労の曲.頂上に達した獅子は喜び勇んで四つんばいで櫓上を往復します.この時,立獅子と言って肩車したまま往復する組もあります.また,飛び上がったり,前転したり,のみ取りの所作,大あおりの所作等をします.
3.感謝の舞-豊年の曲.すべり木からすべり降り舞台に戻って感謝の舞を舞います.
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No01〜02:十メートル近い大幟.頂上に五色の短冊を飾った竹馬簾をつけます
No03〜04:運勢の舞
No03::ウスがカブを肩車して梯子を登り始めます
No04:梯子の途中で片手片足を離して横に開きます
No05〜10:櫓上の舞
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No9〜10:大アオリの所作.見物人から感嘆の声あがります.神に三拝し稲穂が重く垂れ下がる様子を表します
No11〜12:感謝の舞
No11:下降の所作.獅子は豊年大漁を感謝し里をめざして急斜面をすべり降ります
No12:櫓から降りた獅子は舞台で豊年・大漁を祝う舞を舞って終了です.
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No13〜21:別の組の舞です
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No22〜28:また別の組です.この組は櫓上で肩車をしたまま舞を舞っていました.
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No25 (149kb) No26 (211kb) No27 (194kb) No28 (84kb)
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参考資料: 知多市誌 資料編三
尾張のまつり
郷土の祭
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