岐阜県加茂郡 揖斐川町東津汲鎌倉踊り
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源氏が平家を滅ぼしたとき,戦勝を祝って踊ったものとか,鎌倉時代都落ちしてこの地に住み着いた武士が,鎌倉幕府を偲んで踊ったものを村人に伝えたものとかいわれています.100年ほど前天災や飢饉が頻繁に起こり,この踊りも忘れ忘れ去られようとしていたのを,当時の村の古老が若者に伝え,熱意ある村の人々によって現在まで受け継がれてきたもので,昭和34年県の重要無形民俗文化財.昭和53年国の無形民俗文化財に指定されました.
胸には太鼓を,長さ2.6mほどの直竹を48本に割り,クジャクの羽のように先を広げ五色の色紙を飾り付けた重さ14kgほどの筒状のシナイを背負って踊ります.
太鼓8人,鉦鼓8人,ザイ8人,横笛4人,拍子木1人,唄方2人,鎧武者1人の総勢32人で演じられ,出陣を形取った勇壮な踊りです.
同じような踊りは西濃から岐阜地方,揖斐郡では春日,谷汲等に見られます.


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No01〜02:白髭神社に到着した踊り手は神事が行われるためいったん太鼓,シナイを降ろします
No03:3〜4人がかりで太鼓とシナイを括りつけ,いよいよ鎌倉踊りの奉納が始まります
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No04〜10:白髭神社の境内で鎌倉踊りの奉納
No11〜12:踊りの奉納が終わって白髭神社から山びこの郷へ移動します
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No13〜14:途中揖斐川にかかる木製の吊り橋「恋の吊り橋」で勢揃い
No15〜18:山びこの郷の駐車場でも踊りを披露してくれました
No13 (233kb) No14 (216kb) No15 (202kb) No16 (199kb) No17 (186kb) No18 (165kb)
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参考資料: 太鼓おどり
ふるさとの行事―美濃と飛騨―
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