夜田楽の演目 | ||
画像と演目ですが,VTR等で記録してあれば正確にわかると思うのですが,写真を撮って後から演目と照らし合わせていますので画像と演目が一致しないかも知れません.また,演目名も資料によって名称が違うものもあります.参考程度にしておいていただけたらと思います. なお,下線が引いてある演目名をクリックすると,唱え事などがご覧いただけます |
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画 像 | 演 目 | 内 容 |
当宿渡し | その年の白鳥神社祭礼と田峰観音田楽祭の当宿(とうや)を翌年の当宿に引く継ぐ儀式. | |
扇の舞 | 禰宜が四方舞の後,開いた扇と鈴を持って舞い四方舞で終わる. 続いて羽織,鳥追い,四天田左一番,同右一番,同左二番,同右二番,小田楽左一番〜同左三番,同右一番〜同右四番の順で四方に舞う.最後に禰宜が舞い治める. |
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萬歳楽 | 禰宜が扇の舞同様に四方に舞い,左回りで正面に向きを変えるとき,扇子で太鼓の胴を叩き『萬歳楽』と唱え,正面で九字を切り,また四方に舞う. 扇の舞同様,続いて羽織りから右四番まで舞い最後に禰宜が舞う |
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仏の舞 | 仏の舞いも萬歳楽と同じように,左回りで正面に向きを変えるとき,扇子で太鼓の胴をそっと撫で,正面で九字を切り,また四方に舞う. 扇の舞同様,続いて羽織りから右四番まで舞い最後に禰宜が舞う |
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鍬作り | (これは演目ではありませんが) 禰宜,羽織と鳥追いで,長さ四尺ほどの二本の檜の棒に鏡餅を挟み込んで,楮で縛付けた鍬を二挺作る.その間に座敷の中央に太鼓を縦に置きその上に舞菰を敷き,さらに餅櫃のふたを被せ(田に見立てる)出来上がった鍬をその上に載せる. |
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日選び | 鳥追いと羽織が鍬を担いで四方に舞う.農作業における吉日選びで,『エトクリ』とも言う. | |
鳥追いと羽織が禰宜に「好い日が選べた」事を報告する. | ||
堰さらい・種選び | 「日選び」と同じように,鳥追いと羽織が鍬を担いで四方に舞い,禰宜に報告をする. | |
雇人 | 田打ち準備のため,鳥追いと羽織が鍬を担いで田打ちをする人を雇い,禰宜に報告をする. |
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(休憩) | (これは演目ではありません) 田打酒が出て,休憩を取りながら全員で「鍬柄(くわがら)棒」を2本重ね,楮の皮で四カ所縦結びにしたものを作る.これが,田打ち用の鍬になる.見物人にも酒が振る舞われる. |
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田打ち | 田に見立てた大太鼓の周りを取り囲み,鍬柄棒で太鼓を打つ. | |
代掻き | 長さ六・七寸の棒の先端にべらべら餅を二枚差したものを馬の轡に見立て,これを口にくわえて一人が馬になる.他の二人はべらべら餅を一枚差し,一人は鼻取り,もう一人は芯取りになり代掻をする. | |
代ならし | 鳥追いと羽織が鍬を担いで代ならしをする. |
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芽づらとり | 続いて鳥追いと羽織が鍬を担いでめづら(若芽蔓)取りに出かける | |
大足 | 鳥追いが黒い帯状の布を持って四方に舞う.四方の小草を踏み込むような仕草をする.終わると,小草踏みが十分出来なかったと言って,羽織に作業を依頼する.羽織も同じような仕草をした後,鳥追いと同じように禰宜に作業を再度依頼する.禰宜も同じような所作をしてきれいな苗代が完成する. | |
籾蒔き | 苗代が出来上がったので,鳥追いが四方拝をした後,籾を四方に蒔く.大足のときと同じように十分には出来ていないと云うことで羽織に籾蒔きを頼む.羽織も同じように籾蒔きをして,禰宜に頼んで禰宜も籾薪をすて籾蒔きが完了する. | |
(休憩) | 籾蒔きも終わったので,休憩(夕食)をとる.お酒やおはぎ,すしなどが出される.見物人にも振る舞われる. 休憩の終わり頃苗作りをする.苗はシキミの枝を石川紙で四カ所縦結びにする. |
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おしずめよなどう | 羽織のうち一人はサイハライ役として赤い直垂に着替える.川原石三個と水口米を供え,柳の枝の三つ又に三角に折った白紙を挟み,石川紙で四カ所縦結びにした幣を持って三拝し,田の神を祀り厳かに祭文を唱える. | |
鳥追い | 鳥追いが太鼓を持って,四方へ拝をし,扇で太鼓を打ちながら鳥追い歌を唄う. | |
柴刈り | 「山誉め」ともいう.鳥追いと羽織が鍬をかついで芝刈りに行く.山で五方を眺め,山誉めをする. | |
代掻き | 本田の代掻きであるが,苗代田の代掻きと同じである | |
代ならし | 苗代田と同じように,鳥追いと羽織が鍬を担いで本田の代ならしをする. | |
大足 | 本田の大足であるが苗代田の大足と同じである. | |
雇人 | 「早乙女」ともいう.田植え女を雇う. | |
(休憩) | 田植え酒が振るまわれる.田は太鼓を縦に置き菰をかぶせて,菰の上に餅櫃の蓋を置く.休憩中にサイハライ・子守・飯持ち・汁持ちの四人は準備をする. | |
田植 | 香の木の枝を苗,大太鼓を田に見立て,香の木の枝で太鼓を叩きながら,田植え歌を歌う. 田植えの途中で,さい払,子守,飯持,汁持,ぼくつくりの五人がさい払いを先頭に登場する.田植え最中の田の周りを廻った後,子守は「ねんね様」を降ろし飯を与える.この時,蝿がたかるので,扇であおぎながら蝿を追う. 食事が終わるとさい払いを先頭に退場する.一行が出発すると,田植えを再開し,その後夜田楽が終了する. |
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