京都市北区鞍馬口通・上善寺 小山郷六斎念仏     
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2006年8月22日.20時から京都市北区上善寺門前町の上善寺で小山郷六斎念仏が行われました.
京都の六斎念仏の起源は定かではありませんが,平安時代空也上人が六斎日(毎月8,14,15,23,29,30の六日)に辻々で鉦や太鼓を叩き,念仏を唱えたり,それに合わせて踊ったりして仏教の教えを広めたことが起源といわれています.その後,全国各地に伝わり,その地域にふさわしい形で変化し継承されています.
京都の六斎念仏は念仏踊りを主とする「念仏六斎」と,能や歌舞伎の演技を取り入れた「芸能六斎」に分かれ,「京都の六斎念仏」として昭和58年国の重要無形民俗文化財に指定され,現在十数箇所で保存会が作られ,貴重な伝統芸能を受け継いでいます.
今回の六斎念仏は「小山郷六斎念仏保存会」が継承しているもので「芸能六斎」系のものです.8月18日には上御霊神社,22日には上善寺で奉納されるとのことです.曲は10曲ほどありますが,今回はその内「手鞠うた」,「四つ太鼓」など6曲が行われました.
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打ち出し
右手の細い撥で,左手に持った豆太鼓を打ちながら鉦,笛に合わせて踊ります
手鞠うた
豆太鼓より一回り大きく,巴の模様が描かれている巴太鼓を持って踊ります
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四つ太鼓
巴太鼓を4つ上向きに並べ,笛の音に合わせて小学生から若者まで撥さばきの腕を披露します
三社しのぶ売り
巴太鼓を持っての踊りです.
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祇園ばやし
ここでは,小さな木魚を持った和尚と巴太鼓を持ったオカメが登場します
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獅子
いよいよクライマックス!お囃子に合わせて獅子が登場します.しかもこの獅子2人使いですが,見ていただくとわかるように,頭も胴も緑色で,しかもとってもお茶目な顔立ちをしています.昔からこんな頭だったのでしょうか?
登場すると,逆立ちをしたり,バック転をしたりアクロバチックに踊ります(No17,18)
ひと踊りすると,見物人が舞台の回りに集まってきて厄払いのために頭をかんでもらっていました(No19)
その後,3段に積まれた碁盤の上で逆立ちをしたり2本足で立ったりの曲芸を披露しました(No20,21)
No16 (101kb) No17 (157kb) No18 (121kb) No19 (149kb) No20 (148kb) No21 (150kb)
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最後は土蜘蛛との決闘です.蜘蛛の糸を被せられますが,最後には土蜘蛛をやっつけて勝利します(No22〜25)
この蜘蛛の糸はお守りとして御利益がある.というので,終わった後見物人が拾って持ち帰っていきました.
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No22 134kb) No23 (129kb) No24 (161kb) No25 (150kb) .
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