三重県亀山市安坂山町池山 池山かんこ踊り   
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2006年8月24日.夜7時半過ぎに,三重県亀山市安坂山町池山・野登寺で池山かんこ踊りが行われました.このかんこ踊りは大永二年(1522)この地方で大干ばつがあり,鶏足山野登寺で雨乞いをしたのが始まりといわれています.その後,『五穀豊穣踊り』『先祖供養の念仏踊り』として踊られるようになったと言われています.
踊りの庭には,中央に角型の行灯,四方のすみに大高張提灯を飾ります.大太鼓,笛,ほら貝,唄妻の唄に合わせて三人の踊り子が胸に付けた太鼓を叩きながら踊ります.
例年八月十四日は盆供養念仏踊りとして永源寺で
八月二十四日は地蔵盆念仏踊りとして野登寺で
十月十日は五穀豊穣踊りとして生活改善センターで踊りが踊られます.
構成・衣装は
額打ち2名(浴衣掛けで,五色の紙垂がついた花笠をかぶり両手にバチを持ち直径約120cm,長さ約150cmの大太鼓を両側から二人で叩きます)
踊り子3名(額打ちと同じ衣装で両手にバチを持ち,胸に付けた太鼓を叩きながら踊ります.)
ほら貝2名,笛3名,唄妻20名(浴衣を着ます)ほどです.
踊りは「殿の庭入り」,「祭礼の庭入り」,「盆の庭入り」,「野登踊り」,「薬師踊り」,「長座踊り」,「花見踊り」,「山伏踊り」,「恋の踊り」,「殿御踊り」の10曲ですが,一回に行われるのはその内4〜5曲で,額打ちと踊り子はその都度交代します.
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最初は中学生でしょうか?少し小振り(といっても結構大きい)太鼓を胸に付けて踊ります
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No11〜12は額打ちですが,踊り子にも負けないくらいハードです
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曲が進むにつれて,胸に付ける太鼓も大きなものになり,踊りの難易度も上がってくるようです
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参考資料: 亀山市の文化財
四日市市市立博物館研究紀要第11号
「かんこ踊りと太鼓踊り」
高齢化地域農村活性化推進事業調査報告書
「みえの鞨鼓踊」
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