鳳来寺田楽次第
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御神酒いただき 笛尉,さいとう,神天子,ささら,つづみ,獅子,太鼓など田楽衆が決められた位置に座り,田楽を始めるにあたって,御神酒をいただきます.
田楽堂は奥の正面に榊を立て,その前に机をおき,しん木(男根),獅子頭,御神酒を飾ります.
九度のこと 九度というのはは調子合わせのことです.
四人の笛尉が笛を吹き,がくねぎが太鼓を打ち,四人のえぼしが鈴をならし,さいとうが銅拍子をならします.
かんばやしのこと 四人の笛尉が笛を吹き,他の者は扇子を持ち,鈴を振りながら囃します.がくねぎが太鼓を打ちながら早口に唱詞を唱えます.
松竹はやしのこと がくねぎはばちを二本合わせて持ち,太鼓の縁を打ちながら謡詞を一節唱えると,他の者がとり歌をつけます.
国づくしのこと がくねぎ一人で唱詞を唱えます.
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五番の舞のこと この舞は「お願の舞」ともいって,参詣の人々のために,災難よけの大祈願として奉仕する舞です.
笛と太鼓に合わせて五人のえぼしが扇と鈴を持って舞います.
万歳楽のこと 五人のえぼしが扇を持って舞います.
舞の途中でえぼしが「万歳楽」というと,囃子方が同じく「万歳楽」と受けます.
鴬の舞のこと 四人の笛尉が笛をふき,囃子方が太鼓のふちをたたきながら謡詞を唱えます.五人のえぼしが,それに合わせ扇を持って舞います.
仏の舞のこと 笛と太鼓に合わせて五人のえぼしが扇を持って舞います.舞は鴬の舞と殆ど同じです.
御礼のこと 立てえぼし,筒袖,かるさん,赤たすきに長い太刀をさし,天狗の面をつけたさいとうが扇を持って舞います.
松のらんじのこと 笛,大太鼓のはやしに乗ってさいとうが扇を衿に差し,松を右手に持って舞います.

※「らんじ」は床をたたく・壁や柱をたたく・足踏みをする・喚声を上げるなど,大きな物音を立て悪魔を追い払う「乱声(らんじょう)」がなまったものと思われます.
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扇のおがみのこと 松のらんじに引き続き舞われます.
広げた扇を両手の平で挟み状態を大きくそらせたり前に曲げたりします.次に右手に持ち替え同じような所作をし,最後に正面に三足とび出し『おっとめでたし』と唱えます.
棒のらんじのこと 笛,大太鼓のはやしに乗ってさいとうが六尺の棒を持って舞います.棒を前につきだし,指で棒を削るような所作を行います.
棒の祝いのこと 棒のらんじに続けて舞われます.
棒のらんじで悪魔をはらってから祝福するものです.
さいとうが正面に棒を突き立て,ひあかしに棒を受け取らせ唱え事をします.
神天子の舞のこと 神天子二人が,鼓を持って笛と太鼓に合わせて舞います.
一、二の舞のこと 一のささら,二のささらの二人が,ささらを持って笛と太鼓に合わせて舞います.
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惣田楽のこと 笛,太鼓に合わせて,田楽衆九人(ささら4,つづみ2,神天子2,さいとう1)が,左右一列に分かれたり,円陣を作ったりして舞います.
ろん舞のこと 惣田楽がすむと,さいとうはそのまま居残ってろん舞に入ります.
最初は鼓を持って舞,舞台の前の方におき,次にささら,二本のばちをくくりつけた太鼓,最後に扇を持って舞います.
弓迎えの行列 これは演目ではありませんが,休憩後後半に使う持ち物を持って,行列をつくって,田楽堂にやってきます.
面申のこと 媼面を頭の横につけた寺えぼしとさいとうが登場.媼が鳳来寺を祝福し,天下泰平,五穀豊穣を願う唱え事をします.
次の面申のこと 翁の面を頭の横につけたささらとさいとうが登場します.翁は前の媼のもどきと考えられます.翁も媼と同じように唱え事をします.

※この日は,「次の面申のことと」と「獅子伏のこと」が入れ替えて演じられました.
獅子伏のこと 角が1本の獅子とさいとうが登場します.
最初は獅子とさいとうが相対して舞い,途中から獅子が伏せます.すると,さいとうは獅子の前や横に立って舞い,獅子を起こします.最後に獅子は田楽堂の舞台から前庭まで降りてきます.
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. 打ち開きのこと この4つの演目は現在では行われていません
. なりわいのこと
. こいのりのこと
. 鳥追い
苗引きぼこ楽のこと 上着を脱ぎ面をはずしたさいとう,一のささら一人,三の鼓二人,ざる持ち一人,飯びつ持ち一人と笛尉,太鼓で行われます.
<苗引><尾長おどり><めしくくめ><ぼこあそび><ふききよめ>が行われます.
弓納めのこと 田楽堂の前庭で行われます.むしろの上に太鼓を置き,三の鼓二人が馬になります.弓矢を持った一のささらが馬にまたがり,祈詞を唱え始めると,馬は太鼓の周りを回ります.一回りすると,射手は馬から下り,白紙納めの詞を唱え,再び馬に乗り鏑矢を放ちます.矢の飛んだ方向でその年の吉凶を占います.
田うたのこと 弓納めの済んだ太鼓の周りに全員が集まり,太鼓の縁をたたきながら唱詞をとなえ,籾を蒔いて太鼓の周りを回ります.
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