黒澤田楽の歌ぐら・詞など
(1)鎮守の舞 一、色なれば 色なれば 四季は四節の色なれど いつとても 春のふ色をぞ申
○やん色なれば 色をばしめも 一重たまわる
一、春来れば 三門に ごようのやん松林
○松林しい みな一陽にやん 栄へける
一、珍寿三社権現御前のふ 庄子のしめはやん幾重ひく
○幾重ひく 七重も八重もやん かさねてぞひく
一、ゆずり葉のふ 若さを用いやん 我なれば 
○我なれば 年をばへるともやん 徳若のふ御前
一、珍寿三社権現の御前のふ をりのふ御座にはやん あやをはり
○あやをはり にしきをしきてやん 御座と定
一、かみがみは 今ぞましますやん 長浜を
○長浜を あしげのこまにやん たづなよりかけ
一、新玉のふ年立初むるあしたには 白金をしやくにまげて やんわかくめば
○わかくめば 水もろともにやん とみぞ入ります
一、新玉のふ年の初のやん 年男
○年男 年ごてまいるやん 玉の身うちで
一、春くれば 松花米をやん うちまきて
○うちまきて みな人よかれとやん 悦をなす
一、うむいすのふひらきしはねをやん 花かとよ
○花かとよ くる春ごてにやん はねをひらかせ
一、宮川に かいくれのぼるやん あいの子は
○あいの子は 花をそろえてやん 御座へまいらす
一、伊勢の国 高まが原をやん はむ鹿は
○はむ鹿は はなをそろへてやん 御座へ参らす
(2)阿弥陀の舞 鎮守の舞の歌ぐらの
『珍寿三社権現』を『あみだ方福神不動びしゃ門』と読み替えるだけです.
(3)はやしもの 新玉の新玉の 年立始るあしたには 梅の木末によどろし物はなんりうぐいすのこへこへ しんめいようようはるくれんば みかどに五ようの松をゆおうて立たまうんや 松をゆおうてたうてたまうんや
此松はようある松か なんりもとは一つんで 末えのぼりて一にゑださんき 一にゑださんき 竹の林が高きとて てんじくてらまでとうづくかんや てんぢくてらまでとうづくかんや
正月ましまさんばんや堂へ参いろうよ 堂へ参いりてんは さいはいたまろう りしゃうたまろうよ
はるきてなつゆくつうばめんどり あんまのよどろにすうをかけて 是をば何とかゆうをうだんよ
長者のしんととゆをうだんよ 長者のしんととゆをうだんよ つるとかめとたまむれんば 幸ひ心をまあかせたり つるは千年と申せばかめをへる 亀を万年と申せば 千代をへる千代へるこそめれたけれ 千代をへるこそめれたけれ つるぎのやえばがはあやきとて ゆうをう かどをけづるかよ かどをけづるかよ
是より東のつまどより 十五やのつきこそいれたまうん 十五やのつきこそいれたまうん
(5)源蔵改 源蔵 どれからどれい まゝからまゝい
むかいの寺は ありまさの寺か くりまさの寺か 西かくろでんも もちやすもうたか あやかくろでんも 
もちやすもうたか ちよとそのふで 日本のたからを かきやうつす かきやおさめる わがにちようの よすえしつとりをさめおく
(6)つるぎ 白金の身ぬきのたちをやん ぬいてぞめす ぬいてぞめす 神門よかれとやん よろこびをなす
(8)ほこ ひのうどんのひのうどんの うみならすこの里へ あくまよせじやん とみぞ入れます
(10)しし しいしようれんや をうきよれんや おきてまうと舞へば とうりとまうへ ちようちよや ちようちよ
(11)こま でんじのまえの春ごま まうとまうえば とうりとまうへ ちょうやちょや ちょうちよ
(12)みのくち 東当せん 東海道道の中にて…(以下,長文なので省略させていただきます)
(13)おきな ふうぼうの おんとまりとはな…(以下,長文なので省略させていただきます)
(14)まつかげ すうつうのんかうぎとうり かうぎん持てまいれんば…(以下,長文なので省略させていただきます)
(15)さんばそう 長むね作りに於いてはよ 命い幸い…(以下,長文なので省略させていただきます)
(16)くなつくり 早生もざあらざら ちいとまいて たあんと生えよ
中生もざあらざら ちいとまいて たあんと生えよ
晩生もざあらざら ちいとまいて たあんと生えよ
(17)きぬきせ 春くればよおよう こうたねはしいらる とうのはさかえる
(18)いみぞさらへ 天には 白金の花が咲き 地には 黄金の実がなる なん百なりやい さんめようこがい 二十四が物作り 一切よろずよきものは 入りみ
すいそかんぱち けかちれきれい 大水大風 にが水にが風 火ごとじょうもん がい病花ぶし 一切わるき物は やりみ
(20)しばかり 今日は吉日 りうばく山へ しばかりに こ金はこくさぎ あかがねはいたどり 千だらり 万だらり 
(21)しばしき しばしきの じょうずめに をふ足ぶみも しとり 小足ぶみも しとり
(22)いもゆゑ いもせ山のすそでな いもをゆうゑたなんとな ぬくい はをくい からをくういう
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(23)もみまき 早生もざあらざら ちいとまいて たんと生えよ
中生もざあらざら ちいとまいて たんと生えよ
晩生もざあらざら ちいとまいて たんと生えよ
(24)とりおい なへしろのところに あぜをもつけらむし すすりくらうこむじな ひろいくらうこすずめ そらをはしるさお鹿 みみ高の小兎 にくいやつだにもをいつれて よものよきときは ごまんざいと定めて ふだんだんにもそへよいな こどもしゆのところには ながなきをするやつに いじしやつというやつに うじやぐらいというやつに にくいぎやつだにも にくいぎやつだよ よものよきときは またごまんざいと定めて くうだんだんにもそへよいな としよりしゆうのところには めうしるはなしる しびりぐうそ よものようきときは またごまんざいと定めて くうだんだんにもそえよいな めいしよしゆのところには おうみきをみちやうなにうめく おとこみちやうゑうようめく にくいぎやつだにも にくいぎやつだよ よものようきときは またごまんざいと定めて くうだんだんにもそえよいな
うまべのとこには ないらけというやつに しびれけというやつに むしばらというやつに よものよきときは またごまんざいと定めて くうだんだんにもそえよいな
これより東へおうはんば かんをんのじよどより あはのそうとへをいべし これより南へをはんば やくしのじよどより あはのそうとへおういべし これより西へもをはんば あみだのじよどより あわのそうとへおういべし これより北へもをうはんば おしやかのじよどより あはのそとへおういべし これより上へもおうはんば ななかすみやうかすみ あはのそとへをういべし これより下へもおうはんば ななたぎりやうたぎり あはのそうとへをいだせ
(26)くわとり はるくればよう いいかに かいこは うれしかるらんよ
(27)むぎ・こめつき むぎをうすへはかりいれて ようめをようぶこえは なんとうだいじのまくのかげで かねのこえがするよな 
こめをうすへはかりいれて むすめをようぶこえは なんとうだいじのまくのかげで ことのこえがするよな
(28)ひる むぎをひれんばよう こうたねは もといよる あらはさうきいよる
こめをひれんばよう こうたねは もといよる あらはさうきいよる
(29)あらう よな川で 千石も万石も はかり入れて ぞういら ぞういら ねかいた
(30)田うゑ 一、もうのうようきうとうきん ざをうりわ ようかろひうよなん
○れうろうれうろう 三社れうろう さをりわ ようかろうよなん
一、やうさらなう えを取や こうおく こんがらこうを のてうになん
○てうにてうに まうしますう こんからこうを のてうにはなん
一、わうがうとうるうなうえは 三ツばさういたうなん
○ようつるばこうそん なえうも さうかえうつ とのくさかえいなん
一、京をからくうるう ふつしくるの いんねはなん
○一本ゆえて 千本になうる ふつしくろの いんねはなん
一、一本ゆえて もうになうる ちうりもとうの いんねはなん
○もうにもうに 十になる ちうりもとの いんねはなあ
一、とうさのくにから ひんおんどうくる こつすずめん
○四らいなん ほうをうくうわえてこうぞ わつすやろ
一、つくしがくにから ひんふつくらくうる めんすずめん
○ようなんだわうらをう いんなんだいてぞ わつすやろ
一、もうろのこうしで なうるや こうのまうあねけうは わつすやろ とうひんかうらくうの
○えうどろばうをう もうちふてまうねけうば わんすやろう とんひんからひくうりけわん
一、とうごくから ひんもうみこうそ こうえればう いうねなら 三ばてようね八石なん 三よね八石なん
○ううすうそうえて たんたんの ゆつをけうに みうとますを そうゑてなん
一、やうらうれしや こうれしや ひひるいもちも わんすやろ 竹下をわすやる
○やうひうれしや こうれしうや ひしやげて しんみぞ くうのうもん
(36)としのみ おほ年 今年 何んみやくないやい 三明こがい 二十四が物作りのとしのみ
(37)いなぼら いなぼらを はやせばはやすほど 高くなるらんや
(38)げどうばらい 白金の みぬきのたちをやん ぬいてぞ召す ぬいてぞ召す ごろうがかどをやん かりやたいらぐ
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