「芸ざらい」芸題
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八百屋お七 八百屋お七の実家が大火に見舞われ,一家は吉祥寺に仮住まいをしていた.その間に寺の小姓吉三郎と恋仲になってしまった.
やがて,お七の実家の家の普請ができて,一家は引っ越してしまいます.そのためお七と吉兵衛はその後も文通を続けていたのですが,恋いこがれているお七は,また火事があったら吉三郎に会えると思い我が家に放火してしまいます.
捕らえられたお七は鈴が森の刑場で火あぶりの刑に処せられてしまいます.
伊奈川鉄ヶ嶽 伊奈川は,二百両と引き替えに,明日の鉄ヶ嶽との相撲に負けるよう云われ苦しんでいる.その様子を不審に思った女房おとわは,自分の身を犠牲にして夫を助けます.
白波五人男 「問われて名のるもおこまがしいが・・・」の口上で有名な稲瀬川勢揃いの場面です.
日本駄右衛門以下勢揃いした五人の悪党が,捕手を払いのけ口上を語り,それぞれ中山道・東海道へと逃亡します.
曾我兄弟 所領争いが元で工藤祐経に暗殺された,伊東祐泰の二人の息子十朗祐成,五郎時致が,十七年後頼朝が催した富士野の巻き狩りで,父の仇を取ります.が,十朗はその場で打たれ,五郎もその後捕らえられ殺されてしまいます.
佐倉宗五郎 下総佐倉の圧政に苦しめられている農民のため,名主である宗五郎は将軍に直訴することを決意します.
最後の別れをするため,夜分女房・子どもが待つ家に忍んできます.宗五郎は直訴によって家族に罪が及ぶことを防ぐため,離縁状を手渡しますが,女房はそれを破り捨ててしまいます.
子どもの顔を拝んだ後,江戸へ旅立つ宗五郎と女房おさんの別れを描いた物です.
忠臣蔵五段目 忠臣蔵五段目山崎街道鉄砲渡しの場と二つ玉の場です.
漁師をしている勘平は,山崎街道で千崎弥五郎と出会います.討ち入りの仲間に入れて欲しい事をうち明けると,石碑を建立するための資金を集めていることを知らされます.勘平は資金を調達することを約束します.
一方,おかるの父与市平衛は娘が身売りした金を受け取って家に帰る途中で,盗賊の定九郎に殺され,五十両の金を奪われてしまいます.その,定九郎は逃げる途中で,猪と間違われて勘平に鉄砲で撃たれ殺されてしまいます.勘平は,定九郎の懐に五十両があることを知り,それを奪い千崎の元へ急ぎます.
阿波の鳴門 追っ手から逃れるため,世を忍んで逃亡生活をしている阿波十朗兵衛とおゆみ.そこへ,三歳の時母に預けた娘おつうが,母を捜して偶然巡礼に訪れます.話を聞いているうちに,おつうは我が娘であることがわかるが,追われている身のため名乗ることができません.また,つうもこの人が自分の母親ではないか,と思い置いて欲しいと.すがるおつうを心を鬼にして追い返すおゆみの物語です.
だんまり
暗闇で相手が見えない状況を想定し,舞台上で大勢の男女が手探りで行き交う様子を演じます.
最後は花道で,大きな身振の「六方」を踏んで幕引きとなります.
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