岐阜県飛騨市古川町上数河・白山神社 数河獅子
2009年9月5日.岐阜県飛騨市古川町上数河の白山神社で数河獅子の奉納が行われました.
この数河獅子舞は,詳しいことはわかっていないそうですが,大宝年間(701〜704)の頃,この地に在住していた新羅の僧が,高句麗の芸能を獅子舞に託し,後世に伝えたものだと云われています.このことから,この獅子舞を「高麗獅子」とも云われているそうです.
上数河の白山神社と下数河の松尾白山神社では,毎年秋に五穀豊穣などを祝い,感謝する例祭が行われますが,数河獅子はこの例祭で一年ごと交代で奉納されます.2009年には,上数河の白山神社で奉納されました.
毎年9月5日に行われ,岐阜県の重要無形民俗文化財に指定されています.

「数河獅子」は三段から成り,いずれも太鼓・笛・摺り鉦の囃子で舞います.
曲獅子」:二人立ちの雄獅子と雌獅子の二頭が登場します.舞いは,舞初・振出・足食・足噛・逆抱・座車・寝状・虻形状・後車・挨拶,などの内容で,「曲獅子」といわれるように肩車をしたり,でんぐり返しをしたり,曲芸的な素晴らしい技が披露されます.

天狗獅子」:最初獅子が一頭で舞っていると,天狗が登場します.つぎにえさをつけた木の枝を持った(ズワエという)猿.榊の枝を持った熊が登場し,4匹でコミカルに舞が進められていきます.最後に天狗,猿,熊が協力し合いながら獅子を倒して終わります.

金蔵獅子」:農作物を荒らす獅子の被害から村を守るため,金蔵がひょっとことおかめに助けられながら獅子を成敗する.という内容で,獅子が村を脅かす外敵,金蔵が農民の代表,ヒョットコとオカメは農民たち.という設定ではないかと思われます.数河以外にも見られる内容の獅子舞です.

「お祭り見てある記」もご覧ください→「数河獅子
曲獅子
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金蔵獅子
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