仁科神明宮古式作初め御神事次第
演目   解   説
01 耕人 二人で演じます.耕人が舞台の奥にかけてある鍬を取り,向かい合って角から田に入って,三回鍬で田を耕します.
02 小鍬持廻り 二人で演じます.柄の長さが3〜40センチの木製の小型の鍬と,小鍬(長さ5センチ位の木製)を載せた三宝を取り,田の周りを回って,正面で「春鍬,春鍬」ろ唱えながら,三宝に載せた小鍬を撒きます.
03 水揚げ 二人で演じます.鍬を取り,神前に進み水揚げをし,向かい合って田を回ります.
04 万鍬掻き 二人で演じます.舞台奥の垂れ幕の間から,黒い牛を引き出し,一人は牛の鼻をとり,もう一人が後ろから牛につけた万鍬(まぐわ)を持って代掻きをします.
05 水止め 二人で演じます.鍬を取り,神前に進み水止めをし,向かい合って田を回ります.
06 畦塗り 二人で演じます.四方の中央から田に入り,畦に向かって三鍬土をつけ三鍬土を塗ります.
07 水揚げ 二人で演じます.鍬を取り,神前に進み水揚げをし,向かい合って田を回ります.
08 水止め 二人で演じます.鍬を取り,神前に進み水止めをし,向かい合って田を回ります.
09 刈敷蒔き 二人で演じます.神前から,刈敷が載せてある三宝を取り,二人で向かい合って田の四隅から田に入り,刈敷を三回撒きます.
10 土竜追い 二人で演じます.神前の縄を取り,畦の中央で外に向かって縄を足にかけ,「シー,シー」と唱えて四股を踏む所作をします.
11 万鍬掻き 二人で演じます.舞台奥の垂れ幕の間から,黒い牛を引き出し,一人は牛の鼻をとり,もう一人が後ろから牛につけた万鍬(まぐわ)を持って代掻きをします.
12 水揚げ 二人で演じます.鍬を取り,神前に進み水揚げをし,向かい合って田を回ります.
13 水止め 二人で演じます.鍬を取り,神前に進み水止めをし,向かい合って田を回ります.
14 苗代しめ 二人で演じます.四方の中央から田に入り,向かい合って三鍬耕し三鍬しめます.
15 水揚げ 二人で演じます.鍬を取り,神前に進み水揚げをし,向かい合って田を回ります.
16 鳥追い 二人で演じます.四隅で向かい合い,担いだ鍬の柄を,扇で打ちながら「ほーい,ほーい」と唱えます.
17 水止め 二人で演じます.鍬を取り,神前に進み水止めをし,向かい合って田を回ります.
18 種量り 二人で演じます.木の桶に種籾を入れ宮司に渡します.
19 占い 宮司が種籾が入った木の桶を,唱えごとを奏上して,桶を台面に打ち付け,その音で豊凶を占います.
20 種蒔き 一人で演じます.四方の中央から田に入り,桶に入れた種籾をまきます.
※種量り〜種蒔き まで2回繰り返しました.
21 水揚げ 二人で演じます.鍬を取り,神前に進み水揚げをし,向かい合って田を回ります.
22 鳥追い 二人で演じます.四隅で向かい合い,担いだ鍬の柄を,扇で打ちながら「ほーい,ほーい」と唱えます.
23 歌上げ 舞台に残って一人が,立ったまま扇を開いてお歌を歌います.

※歌:美鈴かる信濃の国は 仁科六十六郷の惣社 神明宮のお作初め種おろし またく事終へ 
今日のいく日の東しらみに 綾や錦のたすきを掛けそろし 
ヤンリ コンリ とーど衆 来いやい とーど衆 来いやい とーど衆 来いや−い
24 胴上げ 全員で演じます.歌上げが終わると,舞台奥の垂れ幕を上げ,襷掛けにした大勢が,一斉に「おー」といいながら出てきて,歌上げを歌った者を胴上げをします.
25 茅投げ 全員が神楽殿の前に出て,茅・小鍬・齋串を参詣人に配ります.
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