有東木の神楽
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白髭神社から見た有東木の集落.山に張り付くように家が建ち並んでいます.すぐ下を見ると,お茶畑とわさび田が見られます.
舞殿の天井には五色の紙と,花祭りのざぜちのような切り紙が周囲に飾られています
高嶺の舞
恵比寿舞。恵比寿がせっかく釣った鯛を狐に盗られてしまいます。
恵比寿舞。鯛を攫われてがっかりしているところへ,おおすけが土産の入った俵を担いで登場し恵比寿を慰めます。絶妙な会話に観客は大笑いです。おおすけが持ってきた土産は見物人にも振る舞ってくれます。
これは,恵比寿大黒の舞です。恵比寿は竿を持って鯛を釣り上げる様子を大黒と二人でコミカルに演じていきます。
火の舞。キャンプファイヤーなどで行う,トーチ・トワーリングのように,棒の両端に布を巻き火をつけて舞います。
 2007年10月13日有東木の神楽を拝観させてもらいにゆきました。『有東木?』ってどこ?なんて読むの?という疑問がわきますよね。場所は静岡市葵区有東木。静岡駅から安部川を遡ること30数キロ。山の斜面に張り付くように60数戸の集落があります。読み方は『うとうぎ』。お茶とわさびが主な産業です。
この山奥の白髭神社が神楽の舞台です。
神楽は,4月第一土曜日と10月第二土曜日に行われます。
演目は
(1)神迎え
(2)おりんめの舞
(3)天王の舞
(4)高嶺の舞
(5)八王子の舞
(6)三方の舞
(7)弓の舞
(8)松竹梅の舞
(9)太刀の舞
(10)太刀三方の舞
(11)侍の舞
(12)弊の舞
(13)恵比寿舞
(14)恵比寿大黒の舞
(15)火の舞
(16)神帰しの舞
の16ありますが,必ずしもすべて演じられるわけではなく,また順番も始めは(1)〜(4)まで。終わりは(15),(16)以外は入れ替わるそうです。現にこの日も侍の舞は行われず,天王の舞と高嶺の舞は2回行われました。
午後1時頃から始まった舞は(15)火の舞の頃にはすっかり暗くなり,6時過ぎに終了しました。
途中で,小学生も舞っていましたが,ここでも過疎化の波にさらされているようです。その中で延々と祭りを支えてこられている方々の努力に感謝しつつ帰路につきました。


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