法多山「田遊祭」
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1段目「太刀の舞」 2段目の「棒の舞」 3段目の「しらくわ」
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4段目の「田打ち」 4段目の「牛ほめ」です 5段目の「のっとう」です
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6段目の「鳥追い」です 最後7段目は「そうとめ」です
前日に引き続き今日も祭り見物.袋井市の法多山尊永寺で行われる「田遊祭」です.
この日は名鉄とJRと袋井駅からはバス.家を出るときは,曇り空だったのが,浜松あたりからポツポツきてしまい,法多山に着いたときは傘が必要なほどでした.とりあえず,場所を見ておこうと歩き始める.参道の両側には食堂や土産物売りの店が.また,露店も沢山軒を連ねています.山門をくぐると,両脇には直径1メートルほどの杉並木が続きます.最後の階段を上ると,正面に立派な本堂.
田遊祭は本堂右手前の「塔頭諸尊堂」で行われます.鳳来寺田楽もそうでしたが,田楽はこのお堂で行われ見物は外から見ます.雨の中カメラを構えて撮影ができるかどうか不安だったのですが,せっかくここまで来たのだから祭りだけでも見て行こう.と,再度参道を戻って,食堂で昼飯.
12時過ぎに行列が到着.1時頃から祭りが始まりました.ウエストポーチを胸あたりまで上げて,そこへ傘の柄を挟んで何とか両手を空けて撮影できました.
田遊は七段.
最初は「太刀の舞」−抜き身の太刀を持って舞います.
2段は「棒の舞」−紙垂が付いた棒を持って舞います.いずれも場を浄める舞です.
3段は「しらくわ」−舞台奥に並んだ歌い手の歌のみです.
4段は「田打ち・牛ほめ」−まず鍬をかついだ二人が登場.太鼓の両脇に立ち,採りものを置いて,二人が掛け合いで田打ちの歌を歌います.途中から牛をつれた嫁御が登場.牛は中央の太鼓に頭を載せ,嫁御が舞台のみんなに御神酒をついで回ります.牛にも飲ませ退場.そのあと,牛は舞台から降りて境内,本堂を暴れ回ります.
5段は「のっとう」−太鼓の両脇で2人が「のっとう」の歌を歌い,籾を撒きます.
6段は「鳥追い」−5人が太鼓の周りを回りながら「鳥追い」の歌を歌います.
最後の7段は「そうとめ」−40本くらいの破魔矢が舞台正面に飾られます.そうとめと10人くらいの若者が舞台に登場します.そうとめが舞っていると,若者がそうとめが背負っているかごを扇子でたたきます.かごがぼろぼろになる頃舞が終了します.
この田遊祭は,室町時代から伝わる五穀豊穣を祈念する郷土芸能で,静岡県の無形民俗文化財の指定を受けています.舞は動きが少なく,見ていて面白みはありませんが,素朴で古い時代の様式を受け継いでいると思われます.


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