踏歌神事
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本殿前での神事です.拝殿の柵が取り払われて普段見ることができない光景です 舞人が順に大前に出て礼をします 中啓の舞です
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別宮での卯杖の舞です 別宮での高巾子役の舞です
熱田神宮で,今日「踏歌神事」が10時から本宮で.13時から別宮で行われると云うことでしたので,早速熱田神宮へ.11日というのに,まだまだお正月.結構な人で賑わっていました.
本宮前に張ってあるロープから,拝殿を見ると,なんかいつもと違う感じがします.暫くして気がつきました.木の柵が取り払われているんです.ちょっとしたことでも,ずいぶん雰囲気が変わります.もちろん,木の柵はない方がいいです.正面から本殿が見渡せるのはいい気分です.
10時過ぎに,平安さながらの衣装(束帯というのでしょうか?)をつけた神職の行列が拝殿前に到着して,神事が始まりました.
本殿前での,宮司の祝詞に続いて,陪従の歌に合わせて,舞人が皮を剥いで,飾りを付けた木の杖(卯杖)を持って,順に正面に歩み出て礼をします.
次に,陪従の歌に合わせて,舞人が卯杖の舞をします.次に,上着の片袖を脱ぎ,卯杖の代わりに中啓(扇のようなもの)を持ち,中啓の舞を舞います.
舞が終わると,高巾子,男面をつけ,手には振鼓(でんでん太鼓のようなもの)を持った高巾子役が,詩頭に合わて振鼓を高く掲げてカラカラならします.
最後に,舞人が大前に進み,それぞれ順に礼をして神事が終わります.
この神事は,奈良時代から平安時代初期にかけて,宮中で行われていた踏歌の節会に行われていた儀式で,大地を踏み,地主神をなぐさめ鎮めて五穀豊穣を願う予祝の神事です.
”舞”といっても殆ど動きらしい動きもなく,単純で古風な神事であると思いました.
やはり見所は,普段見ることがない平安さながらの衣装が見られることでしょうか.
それと,赤ちゃんをあやす,でんでん太鼓のような振鼓をカラカラ振って,鼓の音色からその年の豊凶を拝観者がそれぞれに占うというのが,ユニークでおもしろいと思いました.
午前中の本宮前での神事では,高巾子役が振鼓を振る様子がうまく撮影できなかったので,午後の別宮にも出かけました.アップした画像のお終いの2枚は別宮でのものです.


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