鳥羽の火祭り
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2008年2月10日.愛知県の三河湾に面した幡豆町で国の重要無形民俗文化財に指定され,今から1200年くらい前から行われているという「鳥羽大篝火」通称「鳥羽の火祭り」を見てきました.
1時間以上前に鳥羽神明神社に到着したのですが,巨大松明の周りはすでに人で一杯.頭と頭の隙間を見つけそこで撮影しようと思って,カメラを一脚に付けて準備をしていたら,右横にいたカメラマンに「今年から一脚は許可になったの?」と言われて
「えっ!いけないんですか?」左側にいたカメラマンも
「三脚は駄目だけど,一脚はいいのかもしれんよ」
「三脚は何で駄目なんですか?」
「以前,三脚を立てて撮影していたら,ネコ達が神木をすずみから引き出す時に三脚に当たったもんで,三脚が倒れてカメラが壊れてしまったんだわ.7〜80万のカメラで,損害賠償を請求したそうで,そんで禁止になったんだわ.でも,撮影禁止にならんくて良かったけどね…」
おやおや!祭りを見に来て勝手に三脚を立てて,カメラを壊されたからといって損害賠償を請求するとは!!あきれて物が言えないですね.自分が不注意で倒されたのを他人のせいにするなんて!そんな人間は祭を撮影する資格はないですよ!以前三重県の祭りに行った時,見に来ていた人が「京都の神社では,撮影マナーが悪いカメラマンがいて,撮影禁止になっちゃった」と言ってみえました.
お互いに気を付けて気持ちよく撮影したいものですね.
この祭りは,その年の天候・農作物の出来具合を占う祭です.鳥羽神社の境内に,中心に神木・十二縄を茅,その外側を青竹で巻き込んだ『すずみ』という高さ約5メートル,最大直径3メートルの巨大松明を立て,火をつけ,神男を始めとする「ネコ」と呼ばれる奉仕者が燃えさかるすずみの中から神木と十二縄を取り出す勇壮な行事です.
すずみは西の「福地」と東の「乾地」の二基作られ早く神木と十二縄を取り出した方が勝ちとなります.西の福地が勝つと,その年は豊作.東の乾地が勝つと不作と言われています.今年は西の福地が勝ち関係者一同良い結果にホッとしたようでした.

「鳥羽の火祭り」が行われる鳥羽神明神社はこちら→Map

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