伊雑宮お田植式 | |||||
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6月24日(火)伊勢神宮の摂社である伊雑宮で御田植式がありました. 近鉄上之郷駅から歩いて数分.と云うことだったので,7時31分発鳥羽行きに乗車.終点鳥羽で,賢島行きに乗り換え10時01分着.鳥羽以遠はワンマンカーで単線.殆どが無人駅ですが,この日は「鳥羽駅長お奨めハイキング」も開催されていることもあって,臨時の駅員さんが数人出ていました. 取りあえず,伊雑宮に御参拝をして御料田へ.すでにかなりの人が水田の回りに… テントの張り具合や地元の方らしき人が座っているのを見て,東が正面のようなのですが,来賓席・報道関係者席が大部分を占め,残りわずか.仕方がないので,北側で出来るだけ東よりに場所を決めました. 11時少し前,神職始め奉仕の人々が到着します.中央の畦を通って西側に立てられた大団扇(ゴンバウチワ)の本に整列します. 神職が御田を浄め,作長が苗の束を御田に投げ入れます. 次に,田道人と早乙女が田に入り,手を繋いで苗床を三周半し,早苗取り神事が行われます.その頃から裸男達が両側の畦に集まってきます. 早苗取りが終わると,待ちかねたように畦の両側に座っていた裸男達が泥田の中に入って泥合戦.泥を団子状に丸めて投げ合ったり,取っ組み合って相手を泥田の中に投げ飛ばしたり.数人でヘッド・スライディングをしたりで,全身泥だらけ.途中2〜3回の休憩の後,大団扇が倒されます.すると,裸男達は,大団扇を持って田圃の中をぐるぐる回ります.大団扇が田から運び出されると,御田植えが始まります. ささら摺り,笛,太鼓・小鼓,田船に乗った太鼓打ちの太鼓に合わせて,謡6人が小謡の一番から九番を歌います.お囃子に乗って田道人・早乙女が御田植えを行います. 次に,おくわか,さいわかによる「刺し鳥差(サイトリサシ)の舞」が行われ,小謡十番から十八番が行われると,御田植えが終わります. ここで2時間ちょっとの休憩に入ります. 休憩後の15時からは,御料田東の広場から伊雑宮の鳥居まで踊り込みが行われます.2〜300メートルの距離ですが,2時間以上もかけて練り歩きます. 伊雑宮に着いた行列は,ササラ摺りと太鼓打ちが千秋楽の仕舞を舞い,当番区長さんのご挨拶で御田植式が終了しました. この祭は、平安時代の末ごろ始められた,と伝えられていますが,建武2年(1335年)に行われたという記録があることから,今から約六百数十年前には既に行われていたと考えられます.そして,現在では,磯部九郷が毎年交代で,順に当番区として御田植式を行います. 千葉県の香取神宮,大阪の住吉大社と共に日本三大御田植え祭りといわれ,国の重要無形民俗文化財に指定されています. 近くに駐車場もあるようですが,近鉄上之郷駅から歩いて5分程度なので,電車を使った方が便利だと思います. また,近くには食堂などの昼食場所は見あたりませんでした.お弁当を持っていくか,露店のお好み焼き・たこ焼き・焼きそばなどでお腹をふくらますといいでしょう. No1:作長が苗の束を右,左,中央に三束御田に投げ入れます No2:田道人(たちご)と早乙女が苗代を3周半して早苗取りをします No3:大団扇が倒されます. No4:大団扇を持って,泥だらけになりながら田の中をぐるぐる回ります No5:お囃子のササラ摺り,小太鼓・小鼓,笛など.中央は田船に乗った太鼓打(太鼓打ちは7〜8歳の堂男で女装しています) No6:早乙女,田道人による田植え No7:15時.御料田前から伊雑宮一ノ鳥居まで「踊り込み」の行列が出発します. No8:ササラ摺り No9:太鼓打ち No10:一ノ鳥居での太鼓とささら摺りの千秋楽の仕舞です 伊雑宮はこちら→ Map 「山車とまつり」では,たくさんの画像が見られます→「伊雑宮お田植式」 |
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