古戸白山祭り
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県道からの登り口 境内の舞庭 みさき様 高嶺祭り 聖様
山ノ神 住吉様 宮渡り 神寄せ 式さんば
式さんば お珠の舞 権現の舞 げぐうの舞 順の舞
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北設楽郡東栄町の「白山祭り」に行って来ました.
東栄町のホームぺージによると,
『古戸の山奥にある白山権現の祭典で、“花祭り”の起源といわれている。
祭場は険阻な山上で、杉木立ちに囲まれた中でのおごそかな儀式は、参拝の者皆に神の降臨を予感させる。』さらにページの一番下にさりげなく『見学は自由ですが、祭場に至るまで約1時間の登山が必要。(要覚悟)』と書いてあります.
でも,花祭りの起源!!と言われては,やっぱり見たい!でも,1時間も山道を歩かなければいけない!!はたして行けるのか!!と,逡巡したのですが,来年再来年!となればなるほど体力が衰えていく!!
よし!決定.ところが地図を見ても,載ってない.県図書館で住宅地図を見ても載ってない.で,東栄町役場経済課へ返信用封筒と,プリントアウトした地図を入れて問い合わせ!親切に登り口あたりに印を付けて送り返してくれました.感謝!!
11時開始なので,登り口まで3時間.登りに1時間半.と見て,6時半出発.
猿投グリーンロードから足助.そこから国道420号!かと思ったらナビ君はそのまま国道153で足助の町中を通り過ぎて,稲武への道を.稲橋を右折して国道257へ.茶臼山高原道路へ行かせるのかと思いきや,1キロちょいで県道80号へ.「名古屋市野外教育センター」前を通り面の木峠.天狗いろは坂を下って津具へ.さらに南下して「まもなく目的地周辺です.運転お疲れさま!」のナビ君の声.「えっ!!もう??」道の両側に駐車できるスペースが作ってあって10台近くの車が止めてあります.ここまで丁度2時間.予定より1時間も早くついてしまった!!
荷物を背負って出発!山登りにちょっと不安!県道の東側に「白山神社入口 是より1,000米」の標識と「白山神社」の石塔,榊が2本立てられそれに注連縄が張ってありました.そこをくぐってすぐ橋です.約5分ほど渓流沿いに緩やかな道を歩きます.すると,左に分かれる道があって,やっぱり注連縄が張ってあります.そこをくぐると,急に登り坂.「しまっった.ペットボトルを忘れた!」.約40分で白山神社に到着.地元の方々が準備をしてみえました.
少し上の方に「みさき様」とか「聖様」とかがあるので,登ってみる.下りかけたら太夫さん始め,宮人それに見学の方が上がってきたので,一緒にまた上まで登ることにしました.
山の神,みさき様,高嶺祭りなど行って社殿横の住吉様で最初の舞が行われます.
次第は
1.みさき様
2.高嶺祭り
3.聖様
4.山ノ神
5.住吉様
6.宮渡り・がらん様
−休憩で,参加者全員に黄粉のおはぎ2個と,みそ汁が振舞われます−
7.社殿での舞
(1)神寄せ
(2)式さんば
(3)お珠の舞
(4)権現の舞
(5)げぐうの舞
(6)順の舞
(7)花の舞(当日行われませんでした)
社殿での舞の中に所々例の「花祭り」のメロディーが聞こえてきます.
順の舞は本来は4人で舞うようですが,この日は2人で舞っていました.四ツ舞のような感じで,これはメロディーも舞も花祭りでした.
終了が2時半頃.すぐ下山して県道に着いたのが3時頃.
時間は早いし,思ったほど山道の登りで疲れていないので,やはり新野の伊豆神社で行われる「霜月祭り」を見に行くことにしました.
白山神社への登り口→

画像の説明
「県道からの登り口」−県道80号線から,白山神社への登り口です.気をつけないと見過ごしてしまいそうです.

「境内の舞庭」−白山神社の拝殿です.拝殿前の境内に榊が4本立てられ,注連縄が張られます.花祭りと同じように,注連縄には紙垂と,ザゼチ,五大尊が飾られています

「みさき様」−一番高いところにあります.井垣幣5本,御酒壺,重ね餅,切り餅,塩,米,干し柿などの穀物や山菜などを供え,五大尊の印を結び,禊ぎの祓いを奏上します.

「高嶺祭り」−先っぽに梵天をさした竹を4方に立て,けいだれをつけた注連縄を張ります.天門幣,荒神幣,大天門幣,井垣幣,片御串幣などを立て,御酒壺,重ね餅,切り餅,塩,米,干し柿などの穀物や山菜などを供えます.太夫が五大尊の印,祝詞,天白返しなどを行い,刃物で注連縄を切ります.
その後,大根を輪切りにして中をくりぬき,御神酒をつぎ,回し飲みをします.

「聖様」−小さな社の中で,太夫と宮人が般若心経,舎利禮文などを誦経します

「山の神」−片御串幣7本,木で作った鉾,盾,刀,包丁に,御酒壺,重ね餅,切り餅,塩,米,干し柿などの穀物や山菜などを供え,太夫が五大尊の印,四方〆の印を結び禊ぎの祓いを奏上します.

「住吉様」−本殿横の住吉様の前に薦を敷き,その上で右手に鈴,左手に扇を持って舞います.途中から扇を開き,鈴を鳴らしながら一人で舞います.

「宮渡り・がらん様」−住吉様がすむと,太鼓,笛で行列を作ってがらん様まで行列します.

「神寄せ」−ここからが,社殿での舞で境内の中央で火を焚き,社殿に上がる石段の前に薦を敷いて,その上で舞をします.最初は神寄せで太鼓,笛に合わせて祭文が唱えられます.

「式さんば」−右手に鈴,左手に扇を持って舞います.途中から扇を開き鈴を鳴らして舞います.式さんばは一人ずつ二回舞います.

「お珠の舞」−宮人が一人で式さんばと同じように舞っていると,もう一人が社殿前で神職から「お珠」を受け取り舞庭へ降りてきます.二人で舞ながらお互いにお珠を渡したり,相手から受け取ったりします.始めに舞っていた宮人が,お珠を持って社殿に登り,神職にお珠を返します.残った宮人は舞庭に残り引き続き次の「権現の舞」に移ります.

「権現の舞」−右手に鈴,左手に扇を持って舞います.

「げぐうの舞」−右手に鈴,左手にはミカンと干し柿が入った小さな篭と,扇を持って三人で舞います.

「順の舞」−右手に鈴,左手に扇を持って四人で舞います.この日は二人で舞いました.この舞は花祭りの四ツ舞を思い起こさせる舞で,花祭りで聞かれるメロディーが奏されます.
次第には,この後子どもたちによる「花の舞」が舞われることになっていますが,この日は行われませんでした.
これも少子化の影響でしょうか??

『山車とまつり』の「古戸白山祭り」では,たくさんの画像が見られます→「古戸白山祭り」
「古戸白山祭り」が行われる白山神社の登り口はこちら→Map