八坂神社舞楽奉納
振鉾 春庭花 迦陵頻 胡蝶 散手
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青海波 長慶子
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11月3日.京都の八坂神社で舞楽奉納が行われました.昨年に続き2度目です.
金山8時3分の米原行き快速.京都には10時15分着です.米原での乗り継ぎが5分と短いので,駅に着くと乗り換えの人はみんなプラットホーム,階段を走って乗り換えです.
乗り継ぎの時間が短いこともあって,京都まで2時間12分です.
昨年と同じように,八坂神社方面のバス停には長蛇の列.でも,臨時のバスが次々に来るのですぐに乗れました.問題は途中の渋滞です.それも去年の経験から,1時間くらい早く家を出ているので,焦らずにすみました.
バスを降りてから,うどん屋さんでそばを食べて腹ごしらえ.
正午から舞楽が始まります.
最初は,振鉾です.続いて春庭花,迦陵頻,胡蝶,散手,青海波,最後は管弦のみの長慶子と進み,3時少し前に終了しました.

今年の舞楽奉納では「春庭花」,「散手」,「青海波」は始めて見る舞です.
なかでも,「散手」は赤い面をつけ竜の甲をかぶり,鉾を持った勇壮な舞で,すばらしいと思いました.
八坂神社の舞楽は,昨年も感じたのですが,女性の舞人が多いです.今年は最初の「振鉾」と一人舞の「散手」以外は子どもまたは女性が舞いました.男性の舞人が少ないのは何故でしょうか??
撮影はできるだけストロボを使わないようにしたので,迦陵頻まではISO1600を使用.それ以降は舞殿内が暗くなったのでストロボを使用しています.
終了してから,昨年は八坂の塔などを見たのですが,今年はそのまま京都駅へ.
帰りの名古屋行きの高速バスのチケットを買おうと,バスセンターに行ったら,この日の名古屋行きの高速バスは,すべて満席.仕方ないので,JRで帰ることにしました.帰りも米原での乗り継ぎの時間が短く,予定より早く帰ることができました.

八坂神社の舞楽は円融天皇の病気平癒のため天延三年(975)に始められたと云われ,中断した時期もありましたが,今日まで長く続けられている舞楽です.
昨年と同じく「彌榮雅楽会」の方々の奉納です.

振鉾」 舞楽の最初に必ずと云っていいほど演じられます.鉾を持って場を浄めます.男性二人が舞います.

二番目は「春庭花」 左方の四人舞です.蛮絵装束に太刀を腰に付けます.花を挿した冠をかぶり,右肩をぬいで舞います.舞台を周りながら舞う様は,花が閉じたり開いたりする様を表していると云われています.女性四人が舞います.

三番目は「迦陵頻」 左舞です.童舞で花を挿した天冠をかぶり,背中に羽根をつけ,手には銅拍子を持って,極楽浄土を舞いあそぶ霊鳥を表していると云われています.子ども六人で舞います.

四番目は「胡蝶」 この舞も童舞です.花を挿した天冠をかぶり,背中には蝶の羽をつけ,花を持って,花から花へと舞う蝶を表していると云われています.迦陵頻の番舞です.これも子どもが舞います.三人です.

五番目「散手」 赤い隆鼻黒髭の面をつけ,竜甲をかぶり,太刀を腰に手には鉾を持って勇壮に舞います.男性の一人舞です.

六番目「青海波」 左方舞です.二人の舞人がゆったりと舞う非常に優美な舞です.源氏物語の紅葉賀の場面で取り上げられたことで有名な舞です.身につける衣装は,頭につける甲から足先まで,すべて千鳥に関わる文様が施されていて,舞楽の装束の中でも,最も秀麗であると云われています.女性二人で舞います.

最後に管弦だけの「長慶子」 舞はなく管弦のみで演奏されます.退出の音楽です.


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