七日祭り
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道行 神前の舞 杵振りの舞
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獅子起しの舞
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8月7日(金)岐阜県郡上市大和町牧の明建神社で「七日祭り(なぬかびまつり)」が行われました.
12時〜14時30分,長良川鉄道徳永駅から徒歩30分程度.ということなので,今回は公共交通機関を使うことにしました.
行きは金山発8:31の名鉄特急で新鵜沼.そこからJR高山線で美濃太田.さらに長良川鉄道で徳永へ11:18着です.帰りは,徳永発は17:01.その前の14:41には乗れないと思うので,待ち時間が2時間近くになってしまいます.いろいろ調べているうちに,岐阜バスで郡上徳永→八幡営業所→岐阜駅というのが見つかりました.バスだと郡上徳永発14:41と1543.岐阜着が16:39と17:39なので,15:43にすることにしました.
朝家を出る時から雲行きが怪しかったのですが,長良川鉄道に乗っているときから,本降り.駅に降りると,今まで時々お祭り会場でお会いしていた,豊明市のY氏も降りられました.
「七日祭りにいかれるんですか?」
「そうです」
「雨が降っていますが,やるんですかね??」
「どうですかね〜.多分大丈夫とは思いますが…」
Y氏は,観光協会の電話番号をメモして持ってみえたので,携帯で問い合わせてみると,「やりますよ〜.境内にビニールの屋根を張ってあるから大丈夫ですよ.」ということだったので,駅近くのコンビニでお昼とお茶を買って出発.
二人でおしゃべりしながら歩いていると,結構時間がたつのが早く,30分もかからないで到着しました.Y氏は以前にもこの祭りにみえたことがあって,参道に入った大杉のところで「ここまで御輿の渡御があって,Uターンすると,獅子が大暴れするんですよ」とか,境内の少し下の杉木立の途中で「ここで舞があります.杵振りの舞では杵を高く放り投げるんですが,白い杵が杉の緑に映えてなかなか美しいですよ」など,いろいろ教えていただきました.雨が降りそうな天候のため,夜の薪能に備えてか,境内を全体を覆うビニールシートで屋根が作ってありました.七日祭りの舞もこの下で行うとか.
境内に入ると,Y氏の知り合いのK氏がみえて紹介していただきました.大阪の高槻市から車でみえているとのこと.遠くまでごくろうさま.
少し下で,地元の方がテントを張ってバザーをしています.yoshikはそのテントの下でコンビニで買ってきた助六で昼食.車じゃないので,+缶ビール1本!!

12時頃に神事が始まりました.神事が終わると,御輿を中心とした行列が拝殿の周りを回り,参道へ降りていきます.行列の中の拍子音頭とりが「かみのみうけんなる,たけのはやしぼーんぼ」と唱えると,子どもたちが「さーんよしぼーぼ」と答えます.このとき獅子は頭を高くかかげ,子どもたちの持っている笹を噛んだりします.行列が参道の端の大杉でUターンすると,獅子が大暴れします.笹を持ったお供の子どもたちが逃げまどいます.
境内へ戻ると,中央にむしろが敷いてあって,宮司さんはじめ祭り関係の方が車座になって,どぶろくを酌み交わします.見物のものたちへもどぶろくが振る舞われます.もちろん電車で来ているyoshikもおいしくいただきました.

13時45分頃から野祭りが行われます.
最初は,『神前の舞い』ー御輿を担ぐ4人が算木を持って舞います.
次は『杵振りの舞い』ー杵振りが,茶色の手ぬぐいで頬被りをして,白い杵をかついで登場します.杵で餅をつく所作をします.途中杵を高く放り投げ,受け取る所作もありなかなか見応えがある舞です.

最後に『獅子起しの舞』ー最初鼻高(猿田彦)が扇を持って登場し舞っていると,獅子が登場します.鼻高が獅子をなだめて寝かしつけます.鼻高も獅子の横で大の字になって寝っ転がりますが,そのうち獅子の鼻に扇を差し込んでいたずらをはじめます.たまらず獅子が目を覚まして,神職から杉の小枝を口に入れてもらって退場します.終了が14時15分.予定より少し早く終わりました.

この祭りは,元禄六年(1693)に奉行所に届け出た「祭礼執行之儀式」に記録が残されており,300年以上続く中世の田楽の様式を残す祭りです.また,この祭礼の奉仕者は,宮座制が受け継がれ,祭礼一週間前から潔斎し,古い祭礼の形がそのまま残されていて,岐阜県の重要無形民俗文化財に指定されています.
帰りは,K氏が車で来てみえるので,徳永駅まで送っていただきました.おかげで14:41の電車に乗ることができ,予定よりずいぶん早く帰ることができました.


「七日祭り」が行われる明建神社はこちらMap
「山車とまつり」もご覧ください→「七日祭り