坂下神社花馬祭り
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10月11日.武並神社の「重箱獅子」を見て,蘇原神社の「剣の舞」を見て,坂下神社の「花馬祭り」の予定が,蘇原神社の「剣の舞」は一週間前に済んでしまったようで,次の坂下神社に向かいました.
蘇原神社から坂下神社まで約35キロ.小1時間です.坂下の町の中に入り,狭い道を北の方に向かっていくと,前から行列が来ます.少し道が広くなっていたので,左によけると,花馬を引いた行列がやってきました.10時頃から,三地区でそれぞれ町内を花馬が巡回した後,14時20分に三頭の花馬がJR坂下駅前に集結して15時頃坂下神社に集合する予定なので,おそらく町内を巡行している花馬に出会えたのでした.
13時頃坂下中学校北の坂下神社に到着.ここも何となく雰囲気がおかしい.降りてみると,「若宮神社」と書いてある.境内も花奪い行事がやれるほど広くはない.地図サイトの「MapFan」やyoshikが持っている「県別マップル」の『岐阜県』の地図帳も坂下中学校北に「坂下神社」が記載されている.近くに地元の方がみえたので,聞いてみると,「ここは地元の花馬が出る所なんだけど,花馬祭りがあるのはここじゃあなくて,坂下高校の南です.」ということで道を教えていただきました.坂下高校の近くになると,やっと祭りらしく道路脇に車がたくさん駐車されているし,人も歩いています.道ばたの邪魔にならないところに車を止めて人の流れについて行くと,やっと坂下神社に到着.「坂下出雲福徳神社」という神社です.どうもここを通称「坂下神社」と呼んでいるのか,二つの神社が同じ敷地内に祀られているのか??
境内では,子どもたちが着飾って手踊りをしていました.
時間があるので,撮影場所を探していたのですが,拝殿横の少し高くなった石垣の上から撮影することにしました.商工会青年部と消防団の御輿が境内を練った後,15時少し前に花馬の行列が神社に上がってきました.笛や太鼓に導かれて,稚児に引かれ花串で飾られた馬が三頭続きます.境内を3回まわります.消防団の方が馬が暴れないよう,手綱や腹帯をしっかり押さえます.太鼓の音の合図で花奪いが始まります.その間1分30秒くらい.花の真ん中に飾ってあった神籬を取ると,ほぼお終いです.
その後,商工会青年部と消防団の御輿が,境内を練った後もち投げが行われました.
yoshikはカメラを持っているので,そんな壮絶な花奪には参加できませんので,厄除けに拝殿前で一本600円の藁で作った花馬がぶら下がっている,長さ60センチくらいの花串を買って帰りました.
帰りは,中津川から中央道に乗ろうかと思ったのですが,入り口に渋滞の情報が出ていたので,そのまま19号を走って約3時間で家に帰り着きました.

坂下の花馬祭りは,800年ほど前,木曾義仲が武運長久を祈願するため坂下神社に参拝しようとしたのですが,木曽川の氾濫で渡ることができず,幣を矢に結びつけ射ました.対岸にいた氏子代表がそれを坂下神社に奉納し,そのおかげか木曾義仲は戦に勝ちました.それを聞いた坂下村の人々は,幣を結びつけた矢を三本馬の背に立てて,戦勝を祝ったのが始まりといわれています.その後,農民の五穀豊穣,万民平安を祈る祭りに変わっていったようです.取った花串を田にさしておくと虫除けに,戸口に飾っておくと厄除けになるといわれています.
岐阜県重要無形民俗文化財指定されています.

花祭りが行われる坂下神社(坂下出雲福徳神社)はこちら→Map(地図には坂下神社が記されてはいませんので,およその位置です)
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