仁科神明宮古式作初め御神事 | |||||
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神事 | 耕人 | 小鍬持廻り | 水揚げ | 万鍬掻き | 水止め |
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畦塗り | 水揚げ | 水止め | 刈敷蒔き | 土竜追い | 万鍬掻き |
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水揚げ | 水止め | 苗代しめ | 水揚げ | 鳥追い | 水止め |
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種量り | 占い | 種蒔き | 占い | 種蒔き | 水揚げ |
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鳥追い | 歌上げ | 胴上げ | 茅投げ | . | |
3月15日(月).長野県大町市の仁科神明宮で古式作始め御神事が催されるので見に行きました.仁科神明宮は昨年9月に太々神楽が行われたのを見に行っているので,今回は2回目です.しかも,開始の時間も同じく13時.行きは名古屋駅7時発の特急しなの.名古屋駅には先回より到着が15分ほど遅れたのですが,ホームの自由席乗車口には誰も並んでいません.出発直前でも自由席の乗客は半分位.やはり平日だからでしょうか??今回は名古屋駅のホームの売店で弁当を購入. 松本着9時8分.先回は松本駅発9時13分発の南小谷行きに乗ったのですが,今回は少し乗り換えに余裕を見て次の9時56分発の信濃大町行にしました. 乗り換えの跨線橋で,時々祭りで出会うY氏にバッタリ.いろいろな祭り見物の話を伺いながら,仁科神明宮まで退屈しないで行くことができました. 13時から拝殿で神事が始まります.10分位して神門横の神楽殿で古式作始め御神事が始まります. 神楽殿の中央には,一辺が二間半くらいの正方形の形に縄を張り,四隅に「齋串(いぐし)」を立てた中で,農耕の所作を行います. 最初は「耕人」です.鍬を担いで田に入り,向かい合って3回鍬で田を耕します. 「小鍬持廻り」−二人で小型の鍬を持ち,三宝に小さな木製の鍬を載せ,『春鍬,春鍬』と唱えながら鍬を撒きます. 「万鍬掻き」−後ろ正面の垂れ幕の中から,高さ7〜80センチの黒い牛を引き出し,一人は牛の鼻を引き,もう一人は万鍬を持ち,代掻きをします 「刈敷蒔き」−三宝にのせた刈敷を,田の中で撒きます. 「土竜追い」−縄を足の指にかけ『シー,シー』と唱えながら,足を交互に踏みます 「鳥追い」−角で向かい合い,鍬を肩にかけ,扇で鍬の柄をたたきながら『ホーイ,ホーイ』と,鳥を追うしぐさをします. 「種量り」−桶に種を入れ宮司に渡します. 「占い」−種の入った桶を,台の表面に打ち付け,その音で豊凶を占います 「種蒔き」−桶を持って,田に入り種蒔きをします. ==種量りから種蒔きまでは2回行われました== 「歌上げ」−田の中央で,扇を広げ 美鈴かる 信濃の国は 仁科六十六郷の惣社 神明宮の御作初め種おろし またく事 終へ 今日のいく日の東しらみに 綾や錦のたすきを 掛けそろし ヤンリ コンリ とーど衆 来いやい とーど衆 来いやい とーど衆 来いやーい と歌います 「胴上げ」−歌が終わると同時に,幕の中に隠れていた神楽員が出てきて,歌を歌った神楽員を胴上げします. 「茅投げ」−最後に神楽員が茅・小鍬・齋串を見物人に配ります. yoshikも齋串と小鍬2個をいただきました. 帰りは,大急ぎで歩いて14時22分発松本行きに乗車できました.北松本でY氏と別れ,yoshikは松本城を見物.まだ梅も咲き始めたばかりですが,黒塗りの松本城は,なかなか見応えがありました.堀の廻りをザッと歩いて写真を撮り,松本のバスセンターで17時発名古屋行きのバスの予約をして,近くのおそば屋さんでおそばと生中で一息. バスは渋滞もなく,20時少し過ぎに名古屋に到着.お疲れ様. この神事は,伊勢神宮の祈年祭にならって,一年の農耕の豊凶を占い,五穀豊穣と家内安全を願って行われるもので,県の無形民俗文化財に指定されています.『田楽』とか『田遊び』といわれているものと同じ種類の神事です. 「耕人」が始まってから「胴上げ」まで,約35分間です.一つ一つの演目はごく短いもので,次々と演じられていき,見ていて今どの演目が行われているか良くわからない事が多くあり,上の画像は違う演目のものかも知れません.お気づきの点がありましたら,ぜひお教えください. 「古式作初め御神事」が行われる仁科神明宮は→Map 「山車とまつり」の「古式作初め御神事」にたくさんの画像があります→「古式作初め御神事」 |
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