闇見神社例祭神事
.
災払幣 大槻木(オゲヤキ)での王の舞 大槻木での獅子舞 .
大槻木へ到着 当渡し 大御幣搗き 御輿渡御
御旅所での王の舞 御旅所での獅子舞 .
.
4月5日.福井県三方上中郡若狭町成願寺の闇見(くらみ)神社の例祭神事で王の舞と獅子舞が行われました.開始される時刻などが不明だったため,「若狭町観光交流課」へメールで問い合わせたところ,
10時頃から神事
13時頃から当渡し
ということでした.JRを乗り継いで行くことも考えましたが,時間がかかりすぎるので,自家用車で朝7時15分に出発しました.一宮ICまでの国道22号も,名神高速・北陸自動車道も順調で,予定より大幅に早く着きそうになったので,若狭町に入ってから予定を変更して,若狭町役場横にある図書館に寄りました.
カウンターで「闇見神社・宇波西神社の王の舞についての資料があれば,閲覧させてください」とお願いして4冊資料を見せていただきました.そのうち3冊の一部分をコピーさせていただき,闇見神社に向かいました.
国道27号の「運転者教育センター」近くの交差点を左折.狭い道に入りますが,「闇見神社」の石でできた標識があります.そこからは満開の桜並木を300メートルほど走ると,闇見神社の石段下に到着します.石段下の脇に駐車場があるので車を入れさせていただきました.
まだ11時半頃でしたが,養老SAで買ってきたお寿司で昼食.
昼食後,参道の入り口まで歩いてみました.参道の入り口で,先月仁科神明宮でお会いしたY氏にバッタリ.
12時半頃,参道入り口の大槻木広場に,采配幣を先頭に当家番の行列が到着します.当家番の使者が受当家番を迎えに行くのですが,なかなか到着しません.そうこうするうち,大槻木広場からお囃子の音が.急いで駆けつけると,王の舞が始まっていました.予定では当渡しが終わってから,王の舞を行うのですが,あまりに遅いため順番を入れ替えたようです.
鼻高面をつけ木鉾を持った小学校3〜4年生位の男児と,鉾持ちの中学生位の男児が二人で,笛と太鼓に合わせて優雅に舞います.10分足らずの短い舞です.
王の舞が終わると,すぐ二人立ちの獅子の舞になります.この獅子舞では,扇状の尾で頭を叩く仕草が面白いです.叩いた時の音が見事に決まると,見ている者達から拍手喝采が飛びます.この獅子舞も7分ほどで終わります.
獅子舞が終わった頃,やっと受当家の一行が到着します.当家と受当家の代表が,大御幣を挟んで向かい合って座り,当家側の代表が,箱に入った御祭礼帳を,風呂敷に包んだまま,開いた扇に載せ,受当家側に渡します.受当家側は箱を開き,御祭礼帳を確認した後,持参した風呂敷に包み「当渡し」の行事が終わります.
すると,大御幣も受当家側に渡され,縄を数本かけます.かけ終わると,受当家側の者数人が縄を持って大御幣を空中に高く上げ,地面に叩きつけます.すると,大御幣はばらばらになってしまったので,飛び散った木ぎれを集めて縄でくくります.それを先ほどと同じように,数人で空中高く上げ地面に叩きつけます.
参道を神社の方に進みながら,「大御幣搗き」が行われ,最後は拝殿前で中心の太い角材も折り終了します.この間約30分.
次に,ご分霊を御輿に移したあと,参道を下りしばらくして神社石段下の御旅所に帰ってきます.この間45分ほど.
この頃になると,見物人も増えてきます.
15時半頃から御旅所行事が始まります.神職の祝詞の後,御神酒一献が列席の者に振る舞われます.
その後,再び王の舞,獅子舞が奉納され,16時頃御旅所の行事が終了します.
闇見神社の例祭神事は昭和37年.福井県の無形民俗文化財に指定されていて,七つの氏子の区が交代で当家をつとめます.

Y氏をJR十村駅までお送りして,敦賀ICから北陸道・名神を経由して,渋滞もなく一宮ICで国道22号へ.この時間はさすが国道22号は混雑しています.19時半頃帰着.


闇見神社はこちらMap(地図には闇見神社の表示がありませんので,およその位置です)
「山車とまつり」の「闇見神社例祭神事」は画像がたくさんご覧いただけます.こちらへ→「闇見神社例祭神事