能郷の能狂言
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能:式三番
露払い 三番叟
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狂言:百姓狂言「松いずり葉」 能:難波 狂言:恵比寿毘沙門
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能:屋島 狂言:太刀ばい 能:羅生門
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会場の様子 淡墨桜
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2010年4月13日(水).岐阜県本巣市の能郷で「能郷の能狂言」が行われました.
本巣市のウェブ・サイトによると,10時から神事.13時から能狂言奉納.ということです.白山神社まで名神→東海北陸道→美濃関JCT→東海環状道→関広見IC→国道416→樽見駅→国道157→能郷で約110キロ.およそ2時間30分程かかりそうなので,9時過ぎに出発.途中美濃関JCTを通り越してしまったので,次の美濃ICで東海北陸道を降りました.後はナビの指示で車を走らせます.国道157の途中には温見峠通行止めの標識があります.能郷の集落に入ると,温見峠方面へはトラ柵があって通行止めにしてあります.
白山神社は国道を左折するとすぐですが,交通整理の方から上へ行くように指示されました.ここまで約2時間少々.駐車場から荷物を持って白山神社まで戻ります.駐車場から白山神社まで約5分.
境内は左に能楽堂.その前の境内には青いビニールシートが敷いてあります.yoshikは能楽堂の向かい側の拝殿前に場所を取りました.12時半を過ぎると,観光バスもやってきて青いビニールシートは見物人でいっぱい.こんな山里にも沢山の人が訪れることにびっくり.
この日は,お天気もよく風も殆どなく,この時期としてはかなり暑かったです.ちょうど西向きに能楽堂を見ているので,午後の日差しがまともに照りつけます.ペットボトルのお茶は1本しかありません.もう1本買っておけばよかったと後悔しきりでした.
13時10分頃に保存会長さんの挨拶があり,最初の演目の「能:式三番」が始まりました.能と言っても,今まで見た能と違い,動きも速くて大きいし,すり足もなくチョット違和感がありました.

この能狂言は白山神社の祭礼で奉納されるもので,いつ頃から始まったのかは,詳しいことは不明だそうですが,室町時代の面が残されていることから,600年近く前から行われていたようです.
能・狂言が20曲ほど伝えられているそうで,この日はそのうち7曲が奉納されました.明治以降一時衰退の時期があったものの,昭和30年には岐阜県の,昭和50年には国の重要無形民俗文化財の指定を受け,現在は保存会によって保存・継承されています.

当日行われた演目(右の数字は演じられたおよその時刻)
1.能:式三番(露払い,翁,三番叟)⇒13:15〜13:45
2.狂言:百姓狂言「松いずり葉」⇒13:45〜14:05
3.能:難波⇒14:15〜14:30
4.狂言:恵比寿毘沙門⇒14:35〜14:50
5.能:屋島⇒14:55〜15:05
6.狂言:太刀ばい⇒15:10〜15:15
7.能:羅生門⇒15:20〜15:30

最後の羅生門が終わったのが15時半頃.途中淡墨桜の横を通るので,短時間ですが寄ってきました.ちょうど見頃で遅い時間にもかかわらず大勢の見物人で賑わっていました.
帰りは,国道416を通り関広見ICから高速に乗り夕方帰宅.

能郷の白山神社はこちら→Map
「山車とまつり」もご覧ください→「能郷の能狂言」