住吉大社御田植神事
住吉大社 阪堺線の路面電車 .
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代掻き 道行き 修祓 早苗の授受 八乙女の田舞 神田代舞
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風流武者行事 源平合戦 田植え踊り 住吉踊り .
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2011年6月14日(火).大阪市住吉区住吉の住吉大社で御田植祭が行われました.
13時から神事が行われると云うことで,この日は近鉄特急で難波まで行き,南海鉄道に乗り換え11時頃「住吉大社」駅に到着.
改札を出て左右を見ると,右手(西側)はすぐ公園のようで,左手(東側)は商店街の先にやはり公園のようです.何となく左手のような気がして商店街の中を歩いて行くと,はずれの信号で路面電車に出会いました.その先に太鼓橋が見られるので,やはりこちらで間違いはなかったようです.
境内に入って,御神田を探しながらブラブラ様子を見てみることにします.太鼓橋の左手の方に歩いて行くと,いくつか社が並んでいます.縄が張ってあって将椅が並んでいるので,神事の場所がわかりました.でも,ここには御神田はありません.
太鼓橋まで戻って今度は右手の方へ.ありましたありました.周りを竹の垣根で囲ってあります.行列ができているので,よく見ると,参入券を求めての行列のようです.
「多賀大社のように,御神田の周りに入るのに参入券を購入しないといけないのか??」と思いつつ更に西の方に歩いて行くと,御神田の西側に沢山の人が座っています.聞いてみると,こちら側は無料で見られるとのこと.
まだ時間があるので,駅まで戻って昼ご飯にしようと思ったのですが,食堂らしきものはなし.仕方なくコンビニ弁当を買って御神田に戻ります.
木の影になっている場所は既に人で埋まっています.仕方なく,お天気もよくかんかん照りだったのですが,適当な場所を選んでお昼ご飯にします.
長方形の御神田の周りに,広いあぜ道が造ってあり,その外側が観覧席になっています.西側以外は階段状の有料の観覧席になっています.無料の西側は階段状にはなっていません.まあ,無料なので文句は言えません.
13時近くなると,見物人で一杯になります.解説の放送が入り始めます.
本宮で神事が始まる時間になると,神田では「代掻き」です.飾りを付けた黒い本物の牛が畦道を一周して神田に入ります.最近田に入って代掻きをするような牛はいないので,事前に練習をしたとか.
13時半頃に,お田植え神事の関係者が隊列を付くって御神田に参入してきます.

御神田の中に建てられた舞台に,神職が渡り,神田を清める神事を行います.お祓いをした後御神水を神田に注ぎます.
続いて,舞台では植女から替植女に早苗が渡されます.受け取った早苗を持って植女は御神田に入り,奉仕の皆さんと共に田植えを始めます.
この後,田植えと並行して舞台では,八乙女の田舞,神田代舞,風流武者行事,源平合戦,田植え踊りと続いて,最後は子どもたちの住吉踊りで15時半頃すべて終了します.その頃には御神田も早苗で一杯になります.
写真を見ていただければわかるように,擬似的に田植えの行事を行うのではなく,実際に御神田で田植えを行います.そして,秋には収穫をして,1年間神社で使用します.
そして,多賀大社の御田植祭のように,御田で田植えが行われている間に,舞台や畦でいろいろな演技が行われていきます.
昭和54年に国の重要無形民俗文化財に指定されています.
また,千葉県の香取神宮,三重県の伊雑宮と並んで,日本の三大御田植祭といわれています.

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「山車とまつり」もご覧ください→「住吉大社お田植神事」