下粟代花祭
滝祓い 高根祭り 辻固め 神入り 切目の王神 竃祓い
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しめおろし 湯立て そうげむかい 楽の舞 御神楽 市の舞
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地固め−扇 地固め-ヤチ 地固め-剣 花の舞−扇 花の舞−盆 一力花の舞
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花の舞−湯桶 山鬼 三ツ舞−扇 三ツ舞−ヤチ 三ツ舞−剣 榊鬼
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おつるひゃら みこ ひのねぎ 四ッ舞-扇 一力花の舞 一力花の舞
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四ッ舞-ヤチ 四ッ舞-剣 湯ばやし 茂吉鬼 獅子
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ひいなおろし 五穀祭り,棚返し,神返し 外道払い .
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2012年最初の祭りは,北設楽郡東栄町の下粟代の花祭です.
東栄町のウェブサイトには,1月7日(土)14時〜8日(日)14時30分とされていましたので,およそ3時間と見て10時30分頃出発しました.
ナビによると,猿投グリーンロード→足助→稲武→面の木峠→津具→下粟代で,途中稲武で昼食.ほぼ予定通り13時半頃下粟代生活改善センターに到着しました.
途中足助あたりから雪が見られ,稲武の町から,面の木峠にかけては道路こそ除雪ができていますが,かなりの積雪が見られます.ところが,津具に入ると,全く雪が見られなくなり,下粟代あたりも雪が見られませんでした.風向きと標高の違いでしょうか?
でも,この時期に稲武あたりを走行するには,滑り止めは必須ですね.

改善センター横の駐車場の,出口あたりに駐車しようとしたら,ここは神事で使うから,場所を変えて欲しいと云われ,一番奥に駐車しました.なるほど,小さな御幣などの飾り付けがしてありました.

14時頃になると,太夫・宮人が,花宿から東方向数分にある滝に向かいます.ここで滝祓い.いったん花宿に帰って,次に行われる高根祭りに向かいます.いずれも急な狭い斜面での神事です.
その後,花宿横の駐車場になっている広場で辻固め.が行われます.ここから後は殆ど花宿内で行われます.

『東栄町誌 伝統芸能編』によると「下粟代花祭」の次第は,
01.内清め−花宿,太夫・宮人
02.滝祓い−花宿東方の滝,太夫・宮人
03.高根祭り−花宿東方の小高い丘,花太夫・宮人
04.宮迎え−上粟代八幡神社,神職・その他
05.辻固め−花宿横の広場,太夫・宮人
06.神入り−神部屋・神座・天,太夫・宮人
07.棚飾り・天の祭り−天,太夫・宮人
08.切目の王神−神座,太夫・宮人
09.竃祓い−舞庭,太夫・宮人
10.しめおろし−舞庭,太夫・宮人(「しめおろし」〜「小木拾い」は,となえごとやうたぐらが変わるだけで,
           連続して行われます)
11.なりもの−舞庭,太夫・宮人
12.太夫の大工−舞庭,太夫・宮人
13.五方の御門−舞庭,太夫・宮人
14.小木拾い−舞庭,太夫・宮人
15.湯立て−舞庭,太夫・宮人・下粟代本村組長
16.そうげむかい−神座,太夫・宮人
17.楽の舞−舞庭,太夫
18.さるごばやし−神座,太夫・宮人(管理人の撮影した写真のタイムスタンプから考えると,
            「さるごばやし」〜「四季ばやし」は行われなかったのではないか,と思われます)
19.とうごばやし−神座,太夫・宮人
20.四季ばやし−神座,太夫・宮人
21.御神楽−舞庭,宮人
22.市の舞(同じ舞を三折)−舞庭,一人舞を三折
23.地固め ヤチ−舞庭,各二人
24.中申し−天,太夫・宮人
25.花の舞 (一力花の舞)湯桶−舞庭,各三人
26.山鬼−舞庭,おや鬼一人・伴鬼三〜四人
27.三ツ舞 ヤチ−舞庭,各三人
28.榊鬼−舞庭,おや鬼一人・伴鬼三〜四人
29.おつるひゃらみこ−舞庭,孕女・ひょっとこ・娘・潮吹きとみこ
30.ひのねぎ−舞庭,一人
31.四ッ舞 ,(一力花の舞一力花の舞),ヤチ−舞庭,各四人
32.−舞庭,一人
33.湯ばやし−舞庭,四人
34.茂吉鬼−舞庭,おや鬼一人・伴鬼三〜四人
35.獅子−舞庭,導き役一人・獅子(四〜五人)
36.ひいなおろし−舞庭,太夫・宮人
37.五穀祭り・棚返し・神返し−神座,太夫・宮人
38.宮送り−花宿から八幡神社,神職.その他
39.荒神休め−神部屋,太夫・宮人
40.外道払い−花宿内外,太夫・宮人
41.しずめ−神部屋,太夫・宮人
あと,当日願かけがある場合は,「一力花の舞」が挿入されます.
となっていますが,このうち,神事関係の行事は,省略されている可能性もありますし,途中切れ目なく.となえごとが変わるだけであったり,うたぐらが変わるだけであったりします.また,会所や神部屋での行事は撮影できていないものもあります.
また,区切りがよくわからないものもありますので,写真と次第が一致しないものがあるかも知れません.お気づきの点がありましたら,トップページのフォームメールで,管理人宛にご指摘いただけたらさいわいです.


下粟代の花祭は,一つ一つの舞に要する時間が長いようです.それだけ舞う方の負担も大きくて,なかなか大変そうです.
一番小さな子どもたちが舞う「花の舞−扇」でも50分.かなり体力を使う「三ツ舞」「四ッ舞」等では40〜50分も舞い続けなければなりません.こういった地元の方々のエネルギーには,毎回感心させられます.
子どもの舞で「花の舞」の『盆』が終わった後,いきなり湯タブサを持った舞人が四人出てきて舞い始めました.
「あれ!もう湯ばやしなの?」と思っていたら,願かけがあって一力花の舞が舞われたのでした.
殆どが舞庭の中で見ていたので,特に鬼の舞の時は,気を付けていなければいけなかったのですが,ちょっと気を緩めた瞬間,左手の薬指の下あたりを伴鬼の鉞がヒット.カメラも飛ばされたのですが,幸いにもこの日はストラップで首から下げていてセーフ.また,
湯ばやしは,舞っている途中で,セイトの衆の一人が湯蓋を取ったかと思うと,湯タブサを突っ込んで,いきなり湯をかけ始めました.これにはビックリ.何とかカメラに湯はかからずにすみました.
朝の8時頃.それ程眠いとは思ってなかったのですが,後ろにヨロヨロと倒れそうになりました.ちょうど壁だったので,何とか転倒は避けられました.体力の限界か???

外道払いが終わったのが,ほぼ予定通りの14時半少し前でした.
帰りは,稲武の町で昼食を.と思っていたのですが,田峰経由の道をナビしてくれたので,足助の町はずれの喫茶店でサンドイッチとコーヒーで昼食.
眠くなったら休憩しようと思っていたのですが,約3時間.17時半頃家に無事帰り着けました.
お疲れ様.
これまで,豊根村の坂宇場,上黒川.東栄町の東園目,河内,布川,御園と見てきて,今年で7か所めになります.体力がどこまで続くか??


今回の撮影では,ストロボなし.レンズはシグマの30mm F1.4 とキヤノンの20mm F2.8.シグマの50mm F1.4も持って行ったのですが,あまり出番がありませんでした.
SSは殆ど1/125とか1/30. ISOは最高1600の時もありましたが,400〜800程度.SS優先なので絞りは確認していませんが,多分開放だと思います.蛍光灯が沢山付いていて,舞庭の中は結構明るかったです.


下粟代花祭が行われる下粟代生活改善センターはこちら(地図には下粟代改善センターの表示はありませんので,およその位置です)→Map
「山車とまつり」もご覧ください→「下粟代花祭り