円座かんこ踊り
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準備 念仏踊り−いれは,一心きみよ 念仏踊り−かづえ,をさなご 中入り
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豊年踊り−うぐいす,牛若 豊年踊り−父子,おちうど 豊年踊り−かずえ
2012年8月15日.三重県伊勢市円座町の正覚寺でかんこ踊りが行われました.
観光協会のウェブサイトを見ると,18時30分〜22時の予定になっていましたので,自家用車で出かけることにしました.場所は伊勢道「玉城IC」から約7キロ.自宅から東名阪・伊勢道を使って約130キロ.約2時間.しかし,お盆休みの帰省が始まっているし,四日市〜亀山あたりは渋滞の名所にもなっているので,15時半頃出発.名古屋高速→東名阪→伊勢道→玉城IC.途中やはり四日市を過ぎたあたりからは,交通量が増えてはいましたが,渋滞と云うほどでもなく,当初の予定通り2時間ほどで到着しました.
会場近くは,細い道ばかりで車を置くスペースがなく,うろうろ探していると,車10台程度がおけそうな広場があったので,地元の方に車を置かせてもらえるかどうか聞こうと思ったら,近くにかんこ踊り見学者用の駐車場があるとのこと.2〜3分でかなり広い場所があり,車を止めさせて貰いました.ここから正覚寺までは2〜3分.まだ時間に余裕があるので,途中で買ってきた弁当を境内で頂きました.
17時半頃から,境内にある公民館の前で,踊り手の準備が始まります.年配の方が,腰蓑の上に晒しを,二人がかりで締めながら巻いていきます.
また,18時前頃からは,地元の方が正覚寺で行われるお盆の供養に集まってみえます.
18時半頃になると,ホラ貝の音が鳴り,先頭に提灯持ち.次に高張り提灯持ち,ホラ貝吹き,楽打ち,鉦,踊り手等が行列を組んで境内に入ってきます.
踊り手は,白黒縦縞の腰丈の胴着に,菅で作ったシモタと呼ばれる蓑を巻き,その上から白木綿の帯を巻いて,腰に鞨鼓を付けます.
中学生以上の踊り手は,シャグマと呼ばれる,馬のしっぽの毛で作ったかぶり物を,子どもは造花で飾りつけた花笠をかぶります.

踊りは
念仏踊り――いれは,一心きみよ
中入り(休憩)
念仏踊り――かづえ,をさなご
中入り
豊年踊り(鼓踊)――うぐいす,牛若
中入り
豊年踊り――父子,おちうど
中入り
豊年踊り――かずえ

で,最後は保存会長さんの挨拶で,終了したのがちょうど22時.
帰りも,玉城ICから伊勢道,東名阪.やはり亀山あたりで渋滞.帰りの方が渋滞はきつかったでが,それでも30分くらい余分に時間がかかっただけで,24時半頃帰り着くことができました.

このかんこ踊りは,五穀豊穣,家内安全を祈願して先祖への感謝をこめて供養する祭りです.1500年代後半から1600年代前半頃から行われていたと云われ,現在は県の無形民俗文化財に指定されています.
前半の念仏踊りでは,寺の住職が「初盆供養 ○○」と唱える度に,かんこ踊りを奉納します.
後半は,五穀豊穣を願う豊年踊りです.
中入りはおおむね,20分位なのですが,念仏踊りと豊年踊りの間の中入りは40分位の休憩なので,子どもたち向けに花火が用意されていました.

シャグマと呼ばれる,馬のしっぽの毛を使ったかんこ踊りは,宮川流域に見られ,山車とまつりで取り上げた佐八町有爾中,以外にも小俣町,麻加江区などに残されています.


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「山車とまつり」もご覧ください→「円座かんこ踊り」
円座かんこ踊りが行われる正覚寺はこちら→三重県伊勢市円座町1502(Map)