財賀寺お田植え祭り
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田打ち 苗代かき 苗草 大足 種籾蒔き 植代かき
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苗とり 田植え 昼飯持 . . .
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2015年1月3日。今年最初の祭は、豊川市財賀町観音山3の財賀寺で行われたお田植え祭りです。

財賀寺や、豊川市観光協会などのウェブサイトを見ると、アクセスは、名鉄「国府駅」から豊川市のコミュニティーバス「ゆうあいの里」下車。徒歩で。と書かれています。ところが、よく調べてみると、お正月3日までは運休!!!何てこった!!!Yahooの地図で調べてみると約5.6キロ。でも、実際には多分6キロ超えると思います。まあ、1時間半位ですね。コミュニティーバスに乗っても、歩く距離は約3キロ。ゴチャゴチャ考えても仕方がないので、国府駅から歩くことにしました。
祭は午後2時から。ですので、国府駅11時18分着。マピオンでダウンロードした地図を片手に、財賀寺に向けて出発。
市街地を抜け、東名高速道路を跨ぐと、里山という風景が広がります。1時間ちょっとで財賀寺らしき雰囲気が漂ってきます。このあたりからは、少し上り坂。という感じになってきます。
駐車場を抜けると仁王門です。立派な阿吽の像が両脇に並んでいます。ここをまっすぐ行くか、左手の舗装された道を行くか迷ったのですが、舗装路は多分車が通る道なので、それ程急では無かろう。と、舗装路を行くことにしました。
しばらく歩くと、大きな建物が見えてきます。本坊です。ちょっと休憩。お寺の方に伺ったらお田植え祭りはこの上の本堂で行われるとのこと。
ここからは石段です。最後の胸突き八丁。石段は辛いですね。やっと本堂前に到着。
でも、お田植え祭りらしい雰囲気は全然見られません。
お寺の関係者らしい方に伺ったら、本堂内で行われるとのこと。国府駅から約100分。時間があるので、コンビニで買ってきたお昼を頂くことにしました。
13時半頃、本堂の扉が開けられ、中に入ることができました。正面には、格子状の間仕切り。内陣と外陣にわけられています。内陣には厨子に入れられた本尊千手観音菩薩が祀られているそうです。
14時少し前から、保存会の方々が本堂に入ってこられ、最初に保存会長さんの挨拶があり、お田植え祭りが始められました。
お田植え祭りは「田打ち」から始まって9番。太鼓と歌にあわせて、農耕作業が擬似的に進められていきます。
1.田打ち−鍬に見立てた樫の杖を持って、太鼓に合わせて田打ちを行います。
2.苗代かき−笠餅をさした杖を担いで、太鼓の周りを回ると、白い牛が登場し、太鼓の周りを回って田を掻きます。
3.苗草−苗に見立てた杉の葉を、太鼓の上に置いていきます。
4.大足−二人が四股を踏んで苗草を踏み込む所作をします。
5.種籾蒔き−手桶に入った籾を蒔きます。
6.植代かき−苗代と同じように代掻きをします
7.苗とり−苗床から苗を取ります。苗に見立てた杉の葉を扇に載せていきます。
8.田植え−苗に見立てた杉の葉を植えていきます。田植えがすむと、白牛を洗います。
9.昼飯持−昼飯持が赤飯の入ったおひつを。子守がオコゾウサマを抱いて登場します。オコゾウサマに赤飯を食べさせた後、参拝者にも、赤飯とお酒がふるまわれます。

この日は車ではないので、yoshikも、お酒を少々と赤飯をいただきました。
終了したのが14時40分頃。約40分のお田植え祭りでした。
帰りは、本堂下から、舗装路を迂回しないで、仁王門までまっすぐ降りてみました。途中登ってみえる方がいましたが、この上りの道は相当キツイです。行くときは迂回して正解でした。
お寺から先は、同じ道を歩いて約90分。下り坂のお陰で少し、時間が短縮されました。

財賀寺のお田植え祭りは、元禄九年(1696)の「田祭案分」に祭の歌詞が残されており、それ以前から行われていたと思われます。田植えまでの農耕作業を擬似的に演じて、本尊の千手観音菩薩様に、家内安全、五穀豊穣を祈るものです。
豊川市の無形民俗文化財に指定されています。

「山車とまつり」もご覧下さい→「財賀寺のお田植えまつり」
財賀寺はこちら→豊川市財賀町観音山(Map)
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