名古屋市緑区 鳴海まつり
.
2003年10月12日(日)名古屋市緑区鳴海町で「鳴海まつり」が行われました.今年は,夜庚申坂に表方の山車5輛,裏方の山車4輛合わせて9輛の山車が勢揃いしました.
 表方は鳴海八幡社の祭礼で,相原町,本町,中嶋町,根古屋,作町から5輛の山車が出て,旧東海道を曳行されます.作町の山車は天保8年(1837)に建造されたといわれています.相原町の山車のみ「名古屋型」ですが,残りは単層の囃子山車で三河地区には多く見られますが,名古屋ではこの地区だけに見られる形式です.
 裏方は成海神社の祭礼で花井,城之下,北浦,丹下から4輛の山車が曳き出されます.山車は2層・内輪式で,正面高欄下に唐破風の屋根を4本の柱で支える前棚があります.この形式は古い「知多型」の山車に見られるものです.以前は上山に人形を置いていたそうですが,現在は城之下町の山車のみ人形を備えています.


 下のサムネイル画像をクリックしてください
.
鳴海まつり(表方祭成海八幡宮例大祭-相原町,本町,中嶋町,根古屋,作町
鳴海八幡宮:室町時代には東の宮ともいい,宝永4年(1707)8月御輿を造り毎年8月14,15の両日を例祭としています.成海神社の別宮ともいわれています.
鳴海まつり(裏方祭成海神社例大祭-花井,城之下,北浦,丹下
成海神社:朱雀元年(686)6月の鎮座といわれています.「熱田御鎮座次第本記」には『成海日本武尊東征の縁りの祭神』とあり,鳴海の氏神として古くから敬われています.