愛知県知立市  知立まつり
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愛知県知立市の知立神社の例大祭(知立まつり)が2004年5月2日(日)3日(月)の2日間行われました.本祭と間祭が1年交代で行われますが,今年は丁度本祭に当たり豪華な山車が5台出ました.ところが,本祭の3日は雨模様の天候でご覧のようにビニール合羽が掛けられた状態で,残念ながらこの豪華な山車を十分鑑賞することが出来ませんでした.
知立市は江戸時代東海道の宿場町として「池鯉鮒」とも書かれ大いに栄えました.その氏神様である知立神社の歴史は古く,『式内社』として「まむしよけ」「雨乞い」「安産」の神として崇められていました.
『池鯉鮒神社永見氏家譜』によると「承応二年四月三日御祭礼の節初而山車を拵備神前…」とあり,承応2年(1653)に山車が始めて奉納されました.
現在見られるような山車の制作年代は詳しくは判りませんが1760年頃から1860年頃と思われます.
知立まつりでは山車の上段で行うからくり人形浄瑠璃と前戸屋の前の引き出し舞台で演じられる3人遣いの人形浄瑠璃芝居(文楽)の両方が明治の頃までは行われていましたが,次第にからくり人形浄瑠璃がすたれ今では西町の「一の谷合戦」のみになってしまいました.同じようなからくり人形浄瑠璃は現在知多半島の上野間,岡田,坂井の山車に残っているのみで大変珍しいものです.
からくり人形浄瑠璃は「中町祭礼帳」によると,承応2年(1653)に始まり,享保9年(1724)には「小鍛冶」のからくりを鳴海で行ったことが記されています.
また,人形文楽は延享4年(1747)に始まったといわれています.
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No01〜09:彫り物などは金箔が押され豪華な山車ですが,ビニール合羽を着せられていました
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No10:進行方向を少しだけ修正するときは山車を横にずらします
No11〜14:後梶棒を担ぎ上げて方向転換します.また,担ぎ上げたまま進む場合もあります.山車が曳き回されるとき一番力が入ります
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No15:上幕に飾られた中新町の山車の上段
No16〜20:中新町の山車で行われた人形浄瑠璃「鎌倉三代記 三浦之助母別れの段」
前戸屋(まえどんや)に太夫と三味線弾きが座り,その前の引き出し舞台で3人遣いの人形浄瑠璃が演じられます
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参考資料: 知立市史
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