愛知県稲沢市北市場  こがし祭り
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2005年7月24日(日)愛知県稲沢市北市場で『こがし祭り』が行われました.
立部神社は明治以前には社名が牛頭天王と云われていましたので,この祭りは津島神社の祭礼を模したものと思われます.元は2艘の山船の形式だったものが寛文9年(1669)に五条川の改修が行われ山車に変更したと云われています.
山車は高さ4m,真竹8m,幅2.3m,長さ3.5mで,道具箱には「寛政九年丁巳六月十五日」の銘が見られます.
飾り付けは,真竹には『心』と呼ばれる提灯を1年の月数を表して12個(閏年は13個)
真竹を支える枕には『小丸』と云われる提灯を365個(現在は60個余り)
さらに,枕には3本の長い竹がさしてあって,中央は『御幣』,その右は『七つ』といわれる提灯が7つ,左には『御神心』と云われる提灯を1個付けます.また,2層目の4隅には紅白の紙で作った『切り花』を飾り付けます.この切り花は最後に見物人に投げられます.これを拾って玄関にさしておくと厄除け.特に雷よけになると云われています.

2〜30年前は中央の真竹をはずして曳いていたそうですが,道路事情などにより現在は曳かれていません.祭り当日神社脇の道路で組み立て飾り付けを行います.
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No01〜02:立部神社横の道路に飾り付けを終わった山車が二台置かれていました
No03:樫の木に飾られた切り花.上層の屋根の下には「注連縄」と云われる提灯が12個ついています
No04:下層部.輪は『名古屋型』の山車のように外輪式で輪掛けが備えられています
No06:ちょっと見にくいですが,枕から3本の竹が出ていて,下から見て左には「七つ」といわれる提灯が7つ.中央には御幣,右には「御神心」といわれる提灯が1つ
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No08〜11:一つ一つ提灯にローソクを入れ火を灯していきます
No12:稲沢市無形文化財の「日下部太鼓」を演奏する保存会の方々
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捲藁のついた山車,船をご覧いただくには,右のサムネイル画像をクリックしてください
参考資料: 稲沢市史
尾張のまつり