三重県志摩市磯部町上之郷 伊雑宮御田植式
2008年6月24日(火)三重県志摩市磯部町上之郷の伊雑宮で御田植式が行われました.伊雑宮は皇大神宮(内宮)の別宮で,倭姫命が皇大神宮への神饌を奉納する,御贄地として今から約2000年前に創建されたと云われています. また,御田植祭は享禄元年(1528)頃始まったと云われていますが,これも定かではありません.明治の始め,いったん途絶えますが中頃より復興して,現在に至るまで磯部郷の人々が執り行っています.
御田植え式は,公民館から奉仕者が列を作って,伊雑宮に参りお祓いを受けます.一行は早苗を授かり,御料田に向かいます.作長が早苗を田に投げ入れると,早乙女,田道人が田に入り苗代を三周半回り,早苗を取ります.その間に裸男たちは畦に勢揃いします.早苗取りが終わると,裸男たちは田には入り泥を掛け合ったり取っ組み合いをしたりして泥だらけになります.
消防団員が,忌柱に登り,忌竹の縄を解きます.裸男たちは忌竹に付けられたゴンバウチワを奪い合います.竹取の後,田をならし御田植えの神事が始まります.田植え唄が歌われる中,田道人,早乙女たちが横一列になって田植えをします.次に,ささらすりが刺鳥差の舞を舞います.午後1時頃に御田植え神事が終わるとお昼休みになります.
午後からは,御料田東の広場に整列して,伊雑宮まで踊込みをします.わずか200メートルほどの距離ですが,休憩しながら2時間以上かけて練り歩きます.伊雑宮に到着すると,鳥居の前で太鼓打ちと二人のささらすりが千秋楽の舞を納めて終了します.
この伊雑宮の御田植式は,「磯部の御御田」として,平成2年国の重要無形民俗文化財に指定されています.

「伊雑宮御田植式」の感想などは「お祭り見てある記」をご覧下さい→「伊雑宮御田植式
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早苗取り
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竹取神事
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御田植神事
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御田植神事
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踊込み
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千秋楽
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参考資料: 磯部町史(下)