熱田神楽
2010年5月3日(月)に『熱田太々神楽』が,熱田神宮祈祷殿長床で行われました.
熱田太々神楽がいつ頃から行われていたか,ということについては,古くは景行天皇が熱田の宮に行幸されたとき,土地の者達が神楽でお慰めした.ということもいわれていますが,正徳元年(1711年)上京して神楽十四番を習得して,翌年熱田宮で新しい神楽が始まったといわれています.
江戸時代後期になると,熱田だけでなく,周辺の神社においても始めるところも現れ,熱田の楽人が出かけていったり,後には自ら習得して始めたりするなど,各地に広まっていきました.
ところが,明治以降は熱田神宮でも行われなくなり,現在ではこの「熱田神楽保存会」,大高の氷上姉子神社,一宮の真清田神社など,少数になってしまいました.

この日「熱田神楽保存会」の皆さんによって行われた神楽は
最初に神楽が2曲.巫女二人が,笛・太鼓・鼓に合わせて,鈴をならすだけで舞はありません.
次に太々神楽です.太々神楽では4曲演奏されました.最初は
1.式正−巫女二人が鈴を持って,静かに舞います.
2.神かがり−男性一人が中啓を持って舞います.
3.かずらの舞−巫女二人は鈴を持ち,男性一人が翁の面をつけ,矛を持って後ろに控えています.
4.矛の舞−巫女二人は開いた扇を持ちひらひらさせます.翁の面をつけた男性が,矛を持って軽快に舞います.
最後は,保存会の皆さんで,子どもさんも交えてお囃子が演奏されました.この時も舞はありません.

熱田神楽の感想等につきましては『お祭り見てある記』をご覧ください→「熱田神楽
神楽
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熱田太々神楽  式正 熱田太々神楽  神かがり
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熱田太々神楽  かずらの舞 熱田太々神楽  矛の舞
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お囃子
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参考資料: 新修 名古屋市史
熱田風土記 巻八