京都市上京区千本通・千本ゑんま堂 ゑんま堂大念仏狂言 | |||||||
2010年5月4日(水)京都市上京区千本通の千本ゑんま堂引接寺で「ゑんま堂大念仏狂言」が行われました.ゑんま堂では5月1日,2日は夜の部のみ,3日,4日は昼の部と夜の部が行われます.このうち,4日の午後の部の様子をご覧ください. この日の演目は 1.えんま庁 2.悪太郎 3.末廣 4.伯母ヶ酒 5.芋汁 6.土蜘蛛 です. ゑんま堂狂言は,平安時代の寛仁年間(1017-1021)に定覚上人が布教のため,大念仏法会を始めた事が起こりといわれています. その後一時中断しましたが,鎌倉時代の文永年間(1264〜1275)に如輪上人により再興され,室町時代には隆盛を極めました.昭和初期には20日間も公演が行われるほどの盛況で,多くの人々で賑わいました.高度成長期には人々の関心が薄れ,1964年には再び中断してしまいました.追い打ちをかけるように1974年には狂言舞台と衣装が焼けてしまいましたが,幸い面が焼失を免れたので,以前のメンバーを中心として1975年保存会が結成され復興されました.現在では,一般の人も参加して保存会を中心として,20あまりの曲を演じています.京都市無形民俗文化財に指定されています. 京都には,ここゑんま堂以外に,嵯峨,壬生,神泉苑にも大念仏狂言が伝わっていますが,すべて面を付けて演じられます.ところが,他の3か所の念仏狂言は無言で演じられるのに対して,ゑんま堂の狂言は一部を除いて台詞をともなって演じられます. 「お祭り見てある記」もご覧ください→「千本ゑんま堂大念仏狂言」 |
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