滋賀県蒲生郡竜王町山之上・杉之木神社    ケンケト祭り
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2012年5月3日(木).滋賀県蒲生郡竜王町山之上の杉之木神社でケンケト祭が行われました.
この祭は,今から450年ほど前に,信長の甲賀攻めのとき,地元の住民も信長軍に参加し,恩賞を授かった事を記念して行われるようになり,長刀振りが着ている赤や青など色鮮やかな衣装は,その当時鎧を脱いだ姿を再現したものだと云われています.また,長刀振りは,太鼓や鉦のお囃子に合わせて行われますが,その時囃す音頭から「ケンケト祭り」といわれています.
3日の朝,宮川地区の八幡神社で両地区の合同の神事が行われ,花火の合図で祭礼が開始されます.
山之上地区では,津島神社,日吉神社などで長刀振り,稲風呂(イナブロ)を奉納している間に,宮川地区では大踊り・小踊り,イナブロを杉之木神社に奉納し,それが終わった後,山之上地区の一行が長刀振り・イナブロを奉納します.
その後,両地区の御輿が安置されている御旅所で,宮川地区の大踊り・小踊り,イナブロが奉納され,次いで山之上地区の長刀振りが奉納されます.その後,御輿は八坂神社に還幸し,イナブロは杉之木神社に納められ,祭りは終了します.
祭りの当日,各戸の男の子が,色鮮やかな衣装を身にまとい,杉之木神社をはじめ,各神社で太鼓と鉦の囃子にのせて,長刀踊りを披露します.踊りの行列にはイナブロ(5メートル程の高さの竹に,稲穂をかたどった五色の色紙を纏状に付け,上にドジョウを咥えた鷺のつくり物を飾り,頂きに杉の枝を立てた御幣の一種)が続きます.五色の色紙が「虫除け」のご利益があるといわれているため,イナブロを倒して色紙を取ろうとする見物人と,それを阻止しようとする警固役との間で激しいもみあいが起こり,それが祭りの一番の見せ場になっています.

国の選択無形民俗文化財に選ばれています.
「おまつり見てある記」もご覧ください→「ケンケト祭り
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山王社での山之上地区の長刀振りの奉納
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杉之木神社での宮川地区の大踊り・小踊り・イナブロの奉納
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杉之木神社での山之上地区の長刀振り,イナブロの奉納
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参考資料: 竜王町史(上巻)