静岡県浜松市天竜区春野町豊岡  清水神社、八幡神社 勝坂神楽
2014年10月26日(日)。静岡県浜松市天竜区春野町豊岡の清水神社・八幡神社で勝坂神楽が行われました。
この神楽は、五穀豊穣・子孫繁栄などを祈願し、毎年10月下旬の日曜日に奉納される神楽で、放浪芸として伊勢から各地に伝わった大神楽と考えられ、江戸中期以降この地で舞われるようになったと考えられています。

行事は、12時に旧勝坂小学校跡を出発。「オネリ舞」の囃子を奏しながら幟・神主・亀・男根・獅子・笛・太鼓・舞い子などが行列を作って清水神社まで練り歩きます。
清水神社は子宝・子育ての神様といわれているので、一行が到着すると、信者やお礼参りの信者から供えられた餅が入った重箱が神前に奉納されます。その後、獅子舞が奉納されますが、始めは
「幌舞」です。女性のきものを着た二人の舞い手のうち、一人が獅子頭を扱い、もう一人は幌を持って、笛と太鼓のお囃子にのって、二人で舞います。次は
「ヌサ舞」です。こちらは一人立ちの舞で、頭を扱う者の身体に幌を巻き付け、ヌサと鈴を持って笛と太鼓のお囃子にのって舞います。ヌサ舞には歌が伴います。獅子舞が終わると社殿内で神事が行われ、その後、再び行列を作って八幡神社に移動します。
八幡神社でも、餅を奉納すると、獅子舞が始まります。こちらも同じように、幌舞とヌサ舞が舞われますが、獅子が二頭になります。これは、頭を新調して以来とのことで、本来は八幡神社での舞も、一頭のみの舞だそうです。舞が終わると、神事が行われ、再び幌舞とヌサ舞が舞われますが、ヌサ舞では舞い手も一緒になって舞います。
浜松市の無形民俗文化財に指定されています。勝坂神楽保存会によって、継承啓蒙活動が行われています。

おまつり見てある記もご覧下さい→「勝坂神楽
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旧勝坂小学校を出発して、清水神社へ移動します
No01 No02 No03 No04 No05 No06
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清水神社での幌舞です
No07 No08 No09 No10 No11 No12
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清水神社でのヌサ舞です
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清水神社から八幡神社への移動です
No19 No20 No21 No22 No23 No24
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八幡神社での幌舞です。八幡神社では獅子が二頭になります
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八幡神社でのヌサ舞です。やはり獅子は二頭です
No31 No32 No33 No34 No35 No36
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八幡神社での幌舞とヌサ舞です。ヌサ舞には舞い子も参加します
No37 No38 No39 No40 No41 No42
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参考資料  日本の民俗芸能調査報告書11
中部地方の民俗芸能4 静岡・愛知