三重県鈴鹿市山本町・椿大神社  獅子神御祈祷神事
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2015年2月11日(水)。三重県鈴鹿市山本町1871の椿大神社で、獅子神御祈祷神事が行われました。

天平10年(73.8年)聖武天皇が、吉備真備に命じて、椿の木で神面と獅子頭を彫らせ、『天下泰安、四海静穏、風雨順時、百穀潤屋』を祈願して奉納された。といわれている神事で、昭和38年に三重県の無形民俗文化財に指定されました。

この神事は3年に一度、つまり、丑・辰・未・戌の年に奉納されます。2月11日に始まって、4月12日の舞収めまで、主に土・日・祝日にこの地域を回壇します。
この日は、初日に当たり、椿大神社で奉納された後、数百メートル離れた山本町の集会所まで、関係者一同練り歩きます。会場の運動場には、緋の毛氈が敷かれ、正面に祭壇がもうけられています。
一同が着席すると、始めに神事が行われ、、「初段の舞」から、「起こしの舞」「扇舞」「後起こしの舞」「御湯立ての舞」「小獅子の舞」「花の舞」の順に、全7段の獅子舞が奉納されました。

獅子舞は、鉾役・口取役・御頭役・後舞役・笛役・鼓役・太鼓役の7名の神役と神主によって奉仕されます。
口取り役は、猿田彦大神の赤い面をつけ、鶏をかたどった冠をかぶり、ささらや扇を持って獅子を導きます。
御頭役と後舞役は、二人で天之鈿女命を表す獅子を操ります。特に、後舞役は振り袖姿の童子があたり、小獅子舞では一人で獅子を操ります。

「お祭り見て歩き」もご覧ください→「獅子神御祈祷神事」
獅子神御祈祷神事 その1 獅子神御祈祷神事 その2
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参考資料:  「山本の昔いま」:
山本町郷土史研究会
「獅子神御祈祷神事」:椿大神社
「全国一宮祭礼記」