滝沢の田遊び | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2008年2月17日.静岡県藤枝市滝沢の八坂神社で田遊びが行われました.夜7時頃から3時間くらい.と言うことなので,今回も車で出かけました. 伊勢湾岸道の東海ICから入ったのですが,吉田ICにしても焼津ICにしても,出てからかなりの距離があるので,相良牧之原ICで降りることにしました.日曜日の午後だったので,国1バイパスも結構渋滞していました. 国1バイパスの「谷稲葉IC」で降り瀬戸川沿いの県道32を北上.瀬戸川と滝沢川が別れるところから少し北で県道81号に入って滝沢川沿いに少し上がってすぐに八坂神社はあります. ちなみに,県道32号をそのまま上がっていくと10月29日に神楽を見に訪れた高根白山神社があります. 始まる1時間以上も前に着いたので,八坂神社横の少数しか入れない駐車場もまだ空いていて無事止められました.車の中で,浜名湖SAで買ったおにぎりを食べて腹ごしらえ. 舞は,本殿と拝殿の間の四隅に枝の着いた青竹をたて注連縄を張りめぐらせた「八丁敷」と言われる舞庭で行われます. 午後7時.保存会会長さんの挨拶で開始されました. 舞は19の演目を数えますが,薙刀,獅子,白刃は始めと終わりに2回行われます.また,薙刀・十六拍子・田植え等五演目には「もどき」が演じられます. 舞は,農耕に関するものだけでなく,能・狂言・修験道系のものも含まれ多彩な内容になっています. なかでも,「孕五月女」は五月女が産み落としたタロッコという稲の子を田主が見つけ大喜びして抱き上げあやす.と言う舞で,農民の喜びがすなおに表されている舞で感動しました. また,「年頭」では,主人に連れられたお供が,亭主に酒をよばれお土産をもらうのだが,そのたびに落としたまま帰ろうとすると,「落としたよぉ〜〜」とか「ちゃんと拾って持っていかな〜〜」と,見ていた小さな子どもから声がかかります.でも,お供は酔っぱらっているので気が付かない.振りに,見ている観客も大笑いです. 主な演目の解説と感想です.これ以外の演目については下の「山車とまつり」へのリンクから『滝沢の田遊び』をご覧ください. 「しし」この演目は2番目とお終いから2番目に演じられます.舞庭に神様を迎える舞で,終わりの方で舞われる獅子は神様をしずめる舞になります. この獅子は,舞が終わって退場する時見物人がさわると,福が訪れると云われているので,見物人からさわられやすいように,舞庭の縁をゆっくりとまわって退場していきます. 「千万歳」子ども達の舞で,絣の着物に頭には鉢と呼ばれる曲物に切り子紙を飾ったものを被り,ササラを持って謡いにに合わせて舞います. 家族の安泰と長寿を祝福するお正月の芸能です. 子ども達の絣姿が何とも懐かしく,かぶっている切り子がたき火の火に映えてステキでした. 「白刃」この舞も後半でもう一度舞われます.呪術系の結界作法のひとつだそうです. 白装束,白襷,白鉢巻きの4人で舞います. 「年頭」太夫に連れられたお供が,亭主に年頭の挨拶に行った時の様子を面白おかしく狂言風に演じます. ここでの主役は主人や亭主ではなくてお供です. 主人が先に帰ってしまったのに,亭主に呼び戻されて酒をご馳走になり,お土産をもらうのだが酔っぱらっているため背中に背負う時落としてしまい,そのまま帰ろうとします.すると,また亭主に呼び戻され酒をご馳走になり,もらったお土産を落としてしまいます.最後は主人に,お土産を背中にくくりつけてもらって退場します. その繰り返しがおかしく,子どもから大人まで見ている人は大笑いです. 「孕五月女(はらみさおとめ)」すべての舞の中で一番見応えがある舞です. 白い布をかぶった五月女が中央でかがんでいます.その周りを子ども達が取り巻いていると,タロッコとよばれる赤子を産み落として五月女と子ども達は去ります.そこへ,田主が現れ産み落とされたタロッコ(実は,これは稲の子どもと考えられています)を見つけ,抱き上げあやし,稲の子が授かったと大喜びする様を演じます.土に生きる農民の姿が表現されていて感動しました. 歴史的には,天和三年(1683)の写本が存在することから少なくとも300年以上以前から行われ,県の無形民俗文化財に指定されています. すべて終わったのが10時過ぎ.帰りは国1バイパス・国1を走り結局音羽蒲郡で東名へ.伊勢湾岸道の東海ICで降りて,帰着が午前1時半過ぎ.お疲れさま!! 「滝沢の田遊び」が行われる八坂神社はこちら→Map 「山車とまつり」の滝沢の田遊びはこちら→「滝沢の田遊び」 |
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