東大寺聖武天王祭
. 振鉾 迦陵頻
胡蝶 貴徳 .
4月下旬から5月上旬にかけて,舞楽を行う神社とかお寺が沢山あります.そんな中,東大寺でも5月2日聖武天皇祭の慶讃法要として舞楽が行われます.
yoshikも四天王寺,真清田神社,熱田神宮,そしてこの東大寺と舞楽三昧!という感じです.もう一つ春日大社でも5日に舞楽神事があるのですが,さすがこれはパスしました.
当日朝,かなり曇っていていつ雨が降り出してもおかしくないような天気だったのですが,出かけることにしました.
南大門を入ったところにある鏡池で,午後1時から.ということだったので,名古屋からの直通バスを使う手もあるのですが,連休中で渋滞が心配されるので,やはり電車にしました.一番早いのは近鉄特急でしょうが,あちこちの祭りを見に行きたいyoshikとしては,少しでも交通費を安く上げたい.ということで特急じゃない近鉄にしました.名古屋発7時41分.途中伊勢中川,伊勢八木,大和西大寺で乗り換え.近鉄奈良へ11時過ぎで,約3時間半かかりました.
駅前で,昼食用のお寿司とペットボトルのお茶を買って歩き始めました.
東大寺はさすが観光客が沢山です.修学旅行や校外学習の生徒も沢山来ています.鏡池の上には舞台が作られ,正面にはイスが並べられていました.時間が早いせいか,まだ2〜3名.一番前の席を確保して,お昼ご飯にしました.
13時に恒例の振鉾から開始されました.最初に赤系の衣装を着た左方の舞人が.次に緑系の衣装を着た右方の舞人が舞い,その後両方の舞人が出てきて舞うのですが,省略されていました.というか,二人の舞がない版だったのでしょうか?
続いて「迦陵頻」「胡蝶」.最後の舞が白い面を付けていたので,貴徳かな?と思ったのですが,確かめておこうと,伶人さんに伺ったところ,「貴徳楽です」とのことでした.予想が当たってちょっとうれしい!終了は2時が少し回っていました.
ここまで来たのだから大仏様も見てきました.
帰りはバスにしようと思って,近鉄駅前のバスセンターで予約.最後の1席だそうでこれもラッキー.18時40分まで,興福寺,猿沢の池あたりを散策.北円堂が特別開帳していたので中を見てきました.
途中道路は渋滞もなく,予定より若干早い9時05分着.でした.

振鉾(えんぶ):雅楽の最初に舞われる曲で,天地の悪霊を祓い,舞台を浄める舞です.
迦陵頻:右方の舞です.林邑八楽の一つで,「胡蝶」の番舞で童舞です.天冠に桜の枝をさし,鳥の羽を背中煮付け,銅拍子を打ちながら舞います
胡蝶:左方の舞です.迦陵頻の番舞で童舞です.延喜六年に宇多上皇が童相撲をご覧になった時作られたと云われています.胸当てを付け,蝶の羽を背に,山吹の花を持って花から花へと舞い遊ぶ蝶をイメージさせる舞です
貴徳:右方の舞です.白い面を付け,鉾を持ち勇壮に舞います.匈奴の日逐王が漢に降り、帰徳侯に封ぜられたという故事に由来する舞といわれています.

「聖武天王祭」が行われる東大寺Map
「山車とまつり」の「東大寺聖武天王祭」では,たくさんの画像が見られます「東大寺聖武天王祭」