みこしまくり
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7月23日.長野県木曽郡木曽町福島の水無神社の例大祭で『みこしまくり』が行われました.
ネットで調べたところによると,17:30頃より,みこしまくりが行われるようなので,少し早めではありますが,13時頃自家用車で出発.途中雨も降ったりはしましたが,中央道経由で臨時の駐車場になっている木曽町役場に16時半頃到着.JR木曽福島駅の前を通り旧中山道を北東方向に歩いて行きます.八沢あたりから馬籠や妻籠ほどではありませんが,古い町並みが見られます.役場支所の手前の案内書でパンフレットをもらい「みこしまくりはここから出るのですか?」と聞いたら,「いえ.もう少し上の方に関所跡があるのですが,その少し先の関町あたりから始まります」と言うことだったので,さらに北東方向へ歩いて行きました.すると,大きな関所門が見え,その手前の関所橋あたりにたくさん人が出ていました.
しばらくすると,橋の向こうから猿田彦を先頭として山車が続きその後ろから白木の御輿が続いてきます.関町で御輿を下ろし,飾りなど全部取り払い水をかけて清めます.
「そうすけ.こうすけ」のかけ声で御輿が揺すられたかと思うと,地面にそのまま落とされます.そしてよこまくりが始まります.横にした御輿の社のところに乗った主役が「そうすけ」と呼びかけると枠持衆が「こうすけ」と答えます.中央の主役が左右のバランスを見ながら,合図を出すと御輿を横に転がします.数回転がすと,御輿を担いで少しずつ町の方に近づいていきます.赤ん坊が御輿の下をくぐると,一生災難にも遭わず健康に暮らせる.という言い伝えがあり,所々で赤ん坊をくぐらせていました.この御輿は,長さ約5メートル,幅約1.2メートル,高さ約1.5メートル,重さ約400キロと云われ,毎年新調して,最後は転がして壊してしまいます.
6時過ぎ.御旅所にはいって休憩.その間yoshikも夕食を街道沿いの食堂でとりました.
8時少し前,八沢あたりでよこまくりが行われていたので撮影.昼間より人出が多く,御輿に近寄らないよう警備員の方が,綱を張って注意していました.本当はたてまくりもみたかったのですが,9時近くなってしまったので,引き上げることにしました.
この天下の奇祭といわれている水無神社の「みこしまくり」は,昔,飛騨一ノ宮の水無神社が戦火に見舞われた折,木曽から出稼ぎに来ていた惣助と幸助の兄弟は,ご神体を御輿に乗せて運びだそうとしたのですが,運悪く村人に見つかってしまい,追いかけられました.逃げる途中で御輿を落としてしまったのですが,幸い峠の下りだったため,そのまま御輿を転がしながら必死に追っ手を逃れ,無事ご神体を守って木曽福島宿までたどり着いた.と言い伝えられています.
その故事にちなんで,惣助・幸助の偉業を偲んで,およそ400年前から御輿を転がす祭を行うようになったといわれています.

「みこしまくり」が始められる関町はこちらMap
「山車とまつり」もご覧ください→「みこしまくり