お諏訪踊り
お宮宿入り お諏訪踊り 名所踊り歌
7月31日〈土〉.四日市市水沢町の足見田神社で,お諏訪踊りが奉納されるというので見てきました.
ネットで開始時間を調べたところ,夕方から「お水まつり」が行われ,その後「お諏訪踊り」が奉納されるという程度しかわからず,直接足見田神社さんへ電話で開始時間と終了時間を問い合わせたところ,「お諏訪踊りは8時から行われ,大体9時過ぎまで.その後花火の打ち上げがあります」
ということでしたので,足見田神社まで国道23号経由で約55キロ.所要時間を2時間と見て17時少し過ぎに出発しました.23号は土曜日ということもあって,大型トラックが少なく快適にドライブ.四日市の市内に入ってから県道へ.
足見田神社近くには,道路に通行止めの柵と警備員さんが交通整理をしてみえます.足見田神社まで入れるかどうか伺ったところ,多分まだ車は止められるだろう.ということで,通してもらいました.鳥居のすぐ脇に駐車場があります.すでに八割くらい車が止められていましたが,19時少し前に無事駐車できました.
短い参道には露店も出ています.子どもたちや家族連れなど.結構賑わっています.境内に脚立を立て,途中のコンビニで買ったお寿司とおにぎりで夕食.
8時少し前に太鼓に合わせて,お諏訪踊りの一行が境内に入ってきます.
最初は小学生位の子どもさんたちの踊りです.お諏訪踊りの一番の特徴は,胸に付けた締め太鼓を前屈みになって左右に大きく振るんですが,子どもたちも元気に大きく振って拍手を浴びていました.
次は,中学生くらいの生徒さんたちです.小学生の子どもたちは思い思いの浴衣を着ていましたが,この踊り手たちは黄色の浴衣で統一されています.周りにいる大人の踊り手さん達も,同じ色の浴衣を着ているので,これが正式な浴衣なのでしょう.さすが,中学生くらいともなると動きが違います.この子たちも,大きな太鼓を左右に振って拍手を浴びていました.
最後は大人の踊り手さん達6人で踊ります.何年も踊っている大人に方々の踊りは,迫力も違いますし,技術も違います.太鼓を大きく振った後,飛び跳ねるのですが,目が廻るのか隣同士ぶつかったり,観客の中に飛び込んだりしそうになったりする踊り手もいます.ひときわ大きな拍手で21時30分頃終了しました.
いずれも30分弱の踊りで,結構体力がいる踊りだと思いました.
終了するとすぐ打ち上げ花火が始まりました.花火が終わると帰りの人が混み合うので,大急ぎで荷物を片付け出発しました.帰りも国道23号経由で順調に23時過ぎ無事帰ることができました.

このお諏訪踊りは,大きな太鼓を胸に付け,周りに紙垂がついた花笠をかぶって,笛に合わせて太鼓をたたきながらの踊りで,各地に見られる雨乞い・祈願成就のお礼としての踊り,と同じ系列のものと思われます.
この水沢地区も水不足に苦しめられ,江戸時代後期に水を確保するために,庄屋である辻久善が中心となて,非常に苦労をして灌漑用水をこの地に引くことができました.その辻久善に感謝する意味も込められているといわれています.
享保五年(1720)7月16日「礼おどり」を諏訪社に奉納したという記録が見られることから,この時がお諏訪踊りの始まりと考えられています.

お諏訪踊りが行われた足見田神社はこちら→足見田神社
「山車とまつり」もご覧ください→「お諏訪踊り」